◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 事前(26日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)2月「ファウンダーズカップ」以来となる米本土での試合から、プレーペースに関す…

◇米国女子◇フォード選手権 presented by Wild Horse Pass 事前(26日)◇ワールウインドGC (アリゾナ州)◇6661yd(パー72)
2月「ファウンダーズカップ」以来となる米本土での試合から、プレーペースに関する新たな規定が適用される。規定時間を1~5秒超過で罰金、6~15秒で1罰打、16秒以上で2罰打と細分化。1~10秒超過で罰金、11秒以上で2罰打が科されていた従来の規定よりも罰打のハードルが“低くなった”ことがポイントだ。
PGAツアーでもスロープレーに罰打を科す新たな規定を4月から下部ツアーで試験導入することが発表されている。厳罰化によって、プレーペースを上げたい意向は男女ツアーに共通している。
米ツアー9年目を迎えている畑岡奈紗は、罰打を科されるまでの時間が短縮された新規定に賛成の意向を示す。「やっぱり、選手としては罰金よりストローク(罰打)の方が痛い。(改定によって)みんなが、より意識して取り組む部分ではあると思う」と期待をにじませた。
一方で新規定の追加要素として19日に発表された、一部(※)を除くシーズン残りの試合でプレータイムの計測が合計40ホールを超えた選手にも罰金が科される点には冷静に疑問を投げかける。「プレーが遅い選手と一緒に回った人も計測対象になりますよね。それを累積としてカウントしていくっていうのはちょっと…」
米女子ツアーでも多い選手では、プレータイムを計測されるホール数が年間で40をゆうに超えるとされる。スロープレーの“常習”ともいうべき選手がいることは事実で、ペアリングによって巻き込まれる形の選手は、これまで以上にペナルティに神経をとがらせることになる。新たな規定が抑止力となり、長年の問題も改善されていくのだろうか。(アリゾナ州チャンドラー/亀山泰宏)
※Tモバイル マッチプレー、全米女子オープン、ダウ選手権、AIG女子オープンは対象外