テイラーは来日するも開幕2連戦は出場なし カブスとの開幕2連戦に勝利したドジャースは27日(日本時間28日)、米国開幕戦を戦う。大谷翔平投手をはじめ球界屈指のスター軍団は昨年に続くワールドシリーズ連覇が期待されているが、少なくない不安要素も…

テイラーは来日するも開幕2連戦は出場なし

 カブスとの開幕2連戦に勝利したドジャースは27日(日本時間28日)、米国開幕戦を戦う。大谷翔平投手をはじめ球界屈指のスター軍団は昨年に続くワールドシリーズ連覇が期待されているが、少なくない不安要素もある。韓国メディアは34歳野手に厳しい目を向けている。

 クリス・テイラー外野手は「MLB Tokyo Series presented by Guggenheim」の来日メンバーに選ばれたものの、出場することなく終わった。本来はパンチ力とユーティリティ性を備え、2017年にはリーグ優勝決定シリーズでMVPも受賞した好選手ながら、昨季は87試合で打率.203、4本塁打、OPS.598と結果を残せず、今春のオープン戦も打率.205、0本、OPS.544、三振率39.0%と浮上の気配はない。

 韓国メディア「OSEN」は27日、「出れば三振、キム・ヘソンより打てないのに……年俸なんと190億ウォン、塩漬けにもできない『ドジャースの食客』どうする?」としてテイラーの現状を伝える。“韓国の逸材”、キム・ヘソンは今年からドジャースに加入したものの、オープン戦は29打数で打率.207、1本塁打、OPS.613、11三振に終わり、東京遠征ロースターから外れ、開幕マイナーも決定している。

 同メディアは実績の異なる両者を単純比較することは難しいとしながらも、現時点の成績は同等レベルと指摘。その上で、テイラーがロースターに残っているのは「今季年俸は1300万ドル(約20億円)。いくら金満球団のドジャースとはいえ、この額の選手をベンチに置きっぱなしにはできない。どうにかして活用しようとするはずだ」と契約上の問題が大きいとする。

 一方でテイラーの4年6000万ドル(約90億円)契約は今季で終了。「もし成績が上がらなければ、ドジャースはシーズン中に放出する可能性もある」「優勝を狙うチームにとって、貴重な一枠を無駄にする余裕はない」と見ている。

 ではテイラーが抜けた場合、誰が埋めるのか。「OSEN」は「そのポジションにキム・ヘソンがチャンスを得る可能性がある。キム・ヘソンは本職の二塁だけでなく、遊撃手や中堅も守れるユーティリティ性を持つ」と“類似性”からチャンスがあると見ているようだ。「今のテイラーの状態を考えれば、そのチャンスは予想より早く訪れるかもしれない」と“前向き”な模様。いずれにせよ、ドジャースにとってはテイラーとキム・ヘソンが活躍することが最も理想的なプランとは言えそうだ。(Full-Count編集部)