<第97回選抜高校野球大会:健大高崎9-1花巻東>◇26日◇準々決勝◇甲子園 7年ぶりにベスト8進出を果たした花巻東。準々決勝では健大高崎に敗れたが、下級生ながら中軸を張る古城 大翔内野手(2年)、赤間 史弥外野手(2年)が全国の舞台でも非…
<第97回選抜高校野球大会:健大高崎9-1花巻東>◇26日◇準々決勝◇甲子園
7年ぶりにベスト8進出を果たした花巻東。準々決勝では健大高崎に敗れたが、下級生ながら中軸を張る古城 大翔内野手(2年)、赤間 史弥外野手(2年)が全国の舞台でも非凡な打撃で存在感を示していた。
そんなチームで特別な経験をした選手がいる。萬谷 堅心投手(2年)と高橋 朔太郎選手(3年)だ。
2人は昨夏、「単独廃校ルール」を利用した金ケ崎の一員として大会に出場していた。「単独廃校ルール」とは、合同チームを組めない部員不足の高校が、近隣の高校から部員を借りて大会に出場することを認める特別措置。2000年から日本高野連が取り入れ、昨夏は花巻東の協力のもと、金ケ崎に高橋・萬谷をはじめとした5選手が加わり、6年ぶりの夏一勝に貢献していた。
秋から花巻東に戻ると萬谷は、東北地区大会の準々決勝で鶴岡東相手に1失点完投勝利を挙げるなど急成長を遂げた。
萬谷は当時を振り返り、「連合チームで出さしていただき、春とは違う経験をすることができた」と話す。他校での出場に「色々な場所で最後の夏がある。一発勝負ということを感じました」と聖地に立った左腕も夏の経験が活かされたという。
高橋は初戦の米子松蔭戦で「1番・右翼手」として出場し、初回先頭打者で安打を放って先制点に繋げた。昨夏は金ケ崎の先発として好投したが、「人数が10人と少なかったので、バットボーイなども自分達でやっていた。花巻東では経験出来ないことで、初心に戻ることができた」と技術面以外の部分でも成長を語っていた。
「秋は食事のトレーニングで体重を増やしパワーをつけた」と成長を示し、甲子園のマウンドに立ったが、「センバツに出て、健大高崎さんとの力の差を実感した」と全国レベルの戦いを痛感。「今年の夏はリベンジしたい」と雪辱を誓っていた。