チームにとって欠かせない存在であるキケ。(C)Getty Images エポックメーキングな延長交渉だった。去る2月9日にドジャースと単年650万ドル(約10億円)の契約を交わしたキケ・ヘルナンデスのそれだ。【動画】ド軍選手らの“素顔”がわ…

チームにとって欠かせない存在であるキケ。(C)Getty Images

 エポックメーキングな延長交渉だった。去る2月9日にドジャースと単年650万ドル(約10億円)の契約を交わしたキケ・ヘルナンデスのそれだ。

【動画】ド軍選手らの“素顔”がわかる!キケ・ヘルナンデス実際の投稿

 現在33歳のキケは、昨季に126試合に出場し、打率.229、12本塁打、42打点と打撃成績こそやや落ち込んだが、守備では内野全ポジションと中堅、左翼でプレー。マルチなパフォーマンスが重宝された。また、チーム屈指のムードメーカーとしても存在感を放ち、ドジャースのケミストリーを高める役を担った。

 ファンも残留を望んでいた。しかし、ドジャースとの一筋縄ではいかなかった。米YouTubeチャンネル『Foul Territory』に出演したキケは、「他のチームと契約する可能性はあったか?」と問われ、「可能性があったかを言われれば、まぁ『イエス』だね。ただ、ずっと待って、待って、待った。そしたら(交渉期限の)最後の数日になってようやく動き始めたんだ」と告白。その上で残留交渉の舞台裏も明かした。

「ドジャースからは『うちのロースターはほぼ埋まっている』と言われ、『君を戻したいが、君と家族にとって最善の決断をしてほしい』とも告げられた。彼らはオファーを提示してくれたけど、2月10日までは何も決められないとしていた。もしそれまでに別の良いオファーがあったら、そちらを選ぶのも仕方ないという感じでね」

 結局、他球団から魅力的なオファーは舞い込まなかった。ゆえにキケにとって選択肢は限られた。「単純にオファーがドジャース以外に良いものがなかったんだ。でも、結果的に残れたし、タイトル防衛に挑む立場にいられるのは良い状況だと思っている」と漏らしたキケは、こうも続けている。

「ファンが僕のために声をあげて、全力で引き留めようとしてくれたのも大きかった。その気持ちは本当に伝わっていたし、自然と笑顔になれたんだ。心底嬉しかったよ」

 一時は退団説も流れたキケ。ファンとチームに望まれた彼の残留は、今季も“銀河系軍団”において貴重な存在となるのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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