2026年北中米ワールドカップ(W杯)の予選が各大陸で行われている中、成績不振により解任される監督が生まれそうだ。 中東メディア『winwin.com』によると、イラク代表を指揮するスペイン人指揮官のヘスス・カサス監督(51)に解任の噂が浮…

2026年北中米ワールドカップ(W杯)の予選が各大陸で行われている中、成績不振により解任される監督が生まれそうだ。

中東メディア『winwin.com』によると、イラク代表を指揮するスペイン人指揮官のヘスス・カサス監督(51)に解任の噂が浮上しているとのことだ。

イラクはグループBに属しており、8試合を終えて勝ち点12で3位に位置。2位のヨルダン代表との勝ち点差は「1」、首位の韓国代表との勝ち点差は「4」となっている。

そのイラクだが、3月シリーズは20日にホームでクウェート代表を相手に2-2のドロー。後半アディショナルタイムに2ゴールを奪ってなんとか追いついた形となった。

また、25日に行われたアウェイでのパレスチナ代表戦では、先制しながらも終盤に追いつかれると、後半アディショナルタイムに失点し2-1の逆転負け。2位から3位に転落する事態となってしまった。

この結果を受け、カサス監督とイラクサッカー協会(IFA)のメンバーが試合後に会合を行い、監督は不甲斐ない結果を謝罪したとのこと。敗戦についてはプラン通りに進まなかったことを認めたとされている。

この敗戦により、W杯の出場に向けて一歩後退する形となってしまったイラク。国民の怒りは高まっており、監督解任の声が非常に大きくなっているとのこと。『winwin.com』によれば、IFAもカサス監督の解任を検討し、会議の後に正式決定するとしており、監督自身も受け入れる姿勢だとされている。

「イラクサッカー協会は、協会員全員の一致で彼の解任を決定した。イラク代表チーム代表団がバグダッドに戻った直後に緊急会議が開かれ、解任の決定が正式に発表される」

「同監督がこれまで享受していた免責特権の多くを失ったため、イラクサッカー協会はこの問題をかなり長い間検討してきた。そのため、イラクサッカー協会はためらうことなくこの厳しい決定を下し、イラク代表チームの予選への新たな道を切り開いた」

「解任の主因は、結果の低下に伴う無益で非論理的な選択だった。特にイラクサッカー協会のアドナン・ディルジャル会長が組織した技術委員会は、監督の仕事と、特にパレスチナ戦でイラク代表を安全な場所に導く能力のなさについて、監督が行った変更がイラク代表を破滅させ、試合に復帰できないようにしたことについて、何度も指摘した」

公式発表は時間の問題とのこと。4次予選でのW杯出場権確保を目指して、立て直していくことになるようだ。

カサス監督は、カディスやエイバル、バルセロナなどでアナリストや下部組織の監督などを経験。ハビ・グラシア監督の下、2018年1月から7月まではワトフォードでアシスタントコーチを務めると、2018年7月から2022年2月まではスペイン代表のアシスタントコーチを経験。2022年11月にイラク代表監督に就任していた。

2023年1月のアジアカップでは日本代表ともグループで同居し、2-1で勝利するなどしたが、2024年12月に行われたガルフカップではグループステージで敗退。そして、3月の予選2試合で勝利することができなかった。