「選抜高校野球・準々決勝、健大高崎9-1花巻東」(26日、甲子園球場) 花巻東は3投手がリレーした相手投手陣を打ち崩せず完敗。菊地雄星を擁して準優勝した2009年以来、2度目の4強入りはならなかった。佐々木洋監督は「守備の時間が長く先頭打…

 「選抜高校野球・準々決勝、健大高崎9-1花巻東」(26日、甲子園球場)

 花巻東は3投手がリレーした相手投手陣を打ち崩せず完敗。菊地雄星を擁して準優勝した2009年以来、2度目の4強入りはならなかった。佐々木洋監督は「守備の時間が長く先頭打者を出すことも多くなり、流れをつかめないまま終わってしまった」と振り返った。

 八回からは健大高崎の最速158キロ右腕、石垣元気(3年)にセンバツ最速の155キロを連発され、3三振を奪われた。八回1死で対戦した高間木颯我(3年)は初球の155キロをファウル。2球目の155キロもバットに当てたが中飛に倒れた。石垣について「対策はしてきたが、威圧感がありレベルが高かった。(昨年10月の)練習試合ではバットに当てたが、いい当たりではなかった」と話した。

 続く新田光士朗(3年)も2球連続で155キロを連発されたが、2球目を中前へはじき返した。「いい投手から打てたのは自信になる。初球は本当に速くてびっくりしたが、2球目を打ち返せてよかった」と振り返り「球の勢いもものすごく、そのとき(昨年10月の練習試合)も速かったが、さらに球の勢いは変わっていた。練習試合では三振と内野安打だったが、きょうは早めに足を上げる対策をした」と話した。

 佐々木監督は石垣について「大会ナンバーワン投手なので、ここに向けて調整してきたんだな、と。練習試合でも対戦し150(キロ台)のボールを投げていた。打者はうまく対応したというか、思ったより食らいついていった。新田は調子が良かったので、打ったのは良かった」と話した。