ローソンの不振は顕著。角田にチャンスが回ってくるかもしれない(C)Getty Images F1のレッドブルレーシングが次戦日本GP(4月6日決勝)で期待外れの結果が続くレギュラーのリアム・ローソン(ニュージーランド)を交代させる検討を始め…

ローソンの不振は顕著。角田にチャンスが回ってくるかもしれない(C)Getty Images
F1のレッドブルレーシングが次戦日本GP(4月6日決勝)で期待外れの結果が続くレギュラーのリアム・ローソン(ニュージーランド)を交代させる検討を始めた。姉妹チームのレーシングブルズで評価を上げている角田裕毅にスイッチする可能性が高まり、欧州の専門メディアも一斉に報じている。
【画像】角田裕毅が「今までの中で一番」と笑顔を見せたニューマシン!車体デザインをチェックできる前面&側面から2カットをお届け
モータースポーツ界の地獄耳として知られる元F1ドライバーのタキ井上氏も「角田がRed Bullで日本GPを走る姿を純粋な興味として見てみたい。だが、ローソンのような結果もあり得るだけに不安もある。才能あるドライバーを次々と切り捨ててきたチームだけに、覚悟を決めて挑むしかない。ならば、燃え尽きて散るまで全力で戦うのみ! 燃えて散って花火だ」と独特の表現でエールを送った。
ローソンは英メディア『Sky Sports』の取材に「すごく厳しい。マシンのウインドウ(調整の幅)が狭いのは分かっているが、言い訳にはならない。残念ながら僕には(改善する)時間がない」とコメント。
レッドブルのマシンはエースのマックス・フェルスタッペン(オランダ)にタイトルを取らせるために開発した専用マシンで、フェルタッペンにとっては走りやすくなっているが、チームメートには乗りこなすのが難しいといわれ、昨季まで所属したセルジオ・ペレス(メキシコ)もアジャストに苦労した。
今季が初のフルシーズン参戦となるローソンにとってはあまりに荷が重すぎた。結果も芳しくなく開幕戦オーストラリアGP、第2戦中国GPも予選は最初のQ1で敗退。オーストラリアはリタイアに終わり、中国はスプリントは17位、決勝も15位と入賞争いすらできなかった。
一方の角田は決勝はチームの戦略ミスもあって12位と16位だったが、オーストラリアの予選は5番手。中国でも8番手で、スプリントで6位入賞を果たし、中堅チームながら好パフォーマンスを披露した。
角田は中国GPのスプリントをゴールした後にレッドブルのマシンで日本GPに出場したいかどうか聞かれると「もちろん100%(乗りたい)。あの(レッドブルの)クルマの方が速いから」と話していた。昨年末にレッドブルのマシンを初テストした際も「このマシンは自分のドライビングスタイルに合っている」とも豪語しており、レッドブル入りを猛烈にアピールしていた。しかし、結果的には昨季のチームメートだったローソンがレッドブルのシートを獲得した。
レッドブルのクリスチャン・ホーナーチーム代表は中国GP後に「選手交代について話すことはない。話せば、見出しになるから」と口を閉ざした。自身が強く推した選手がローソンのため、選手交代にした場合は責任問題にも発展しかねないが、日本GP限定で角田とローソンを入れ替えて走らせてみるのも選択肢の一つ。決断が待たれる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「昇格が現実味を帯びてきた」角田裕毅のレッドブル入りが電撃浮上 ローソン低迷により鈴鹿での交代有力と海外報道「決断は目前に迫っている」
【関連記事】角田裕毅は“風向き”を変えられるか 「リアムを選んだ理由を理解している」との“優等生発言”に隠された闘志
【関連記事】「彼の経験から学びたい」新人ハジャー、角田裕毅に全幅の信頼 すでに“師弟関係”構築か!?「組み立てを理解するのはすごく役に立つ」