阪神の掛布雅之OB会長(69)が25日、大阪市内で行われた阪神元監督の吉田義男さんの「お別れの会」に出席。球団創立90周年と新監督で迎える今季、新しい阪神の姿を届けることをチームの使命とした。 「一つ時代が終わった。今年、藤川監督という新…
阪神の掛布雅之OB会長(69)が25日、大阪市内で行われた阪神元監督の吉田義男さんの「お別れの会」に出席。球団創立90周年と新監督で迎える今季、新しい阪神の姿を届けることをチームの使命とした。
「一つ時代が終わった。今年、藤川監督という新しい若い監督で新しいタイガースがスタートしていきますので、藤川監督が素晴らしいメッセージを天国の吉田さんに送っていただきたい」。2月8日の告別式にも参列。気持ちの整理をした上で、柔らかい表情で言葉を紡いだ。
吉田監督の下では、4番として1985年の球団初の日本一に貢献した。その中でも一番の思い出は「4番として自由にやりなさい、と。サインも一切出たことはありません」と信頼してグラウンドに送り出してくれたことだという。その意味は「チームが勝つために我慢すること」で、「すごく自分の中に残っています」と目を細めた。
「『攻めだるま』という言葉がぴったりの監督でしたね」と振り返る。そんな恩師と成し遂げられなかった「連覇」という夢は後輩たちに託す。「本当に感謝の気持ちしかありません。安らかにお眠りください」。これまでの感謝の思いを込め、別れを告げた。