阪神・藤川球児監督(44)は左腕に喪章をつけたユニホーム姿で吉田さんの「お別れの会」第1部として行われたチーム献花に出席した。シーズン開幕3日前に迎えたレジェンドOBとの最後の別れ。「今日があるのは先輩方のおかげですし、タイガースの歴史上…

 阪神・藤川球児監督(44)は左腕に喪章をつけたユニホーム姿で吉田さんの「お別れの会」第1部として行われたチーム献花に出席した。シーズン開幕3日前に迎えたレジェンドOBとの最後の別れ。「今日があるのは先輩方のおかげですし、タイガースの歴史上でも偉大な方の(お別れの)日ですから。先輩方の思いを背負いながら選手たちは毎年戦ってると思います。私たちも責任を果たしながら」と猛虎を日本一に導いた名将へ、改めて敬意を表した。

 「お世話になった方はたくさん球団にいて、ご存命じゃない方々もいる。思いを一つずつ背負いながら戦っていくというのは、務めですから。その思いを肌で感じ、大切にしながらシーズンを送りたい」。長丁場の戦いを前に、新任指揮官として伝統球団を率いる覚悟を胸に刻み込んだ。

 お別れ会の前には、SGLでの全体練習で仕上がり具合をチェック。「一人一人でモチベーションや考え方を整理しながら、ゲームが始まる瞬間に一つになることを目指してますから。自分たちで高めてくるのがプロ。そこに期待してます」。天国の吉田氏に猛虎の勇姿を届ける準備は、抜かりなく進んでいる。