競泳の世界選手権(7月、シンガポール)に向けた日本代表合宿が25日、都内で公開された。バタフライで代表入りした池江璃花子(横浜ゴム/ルネサンス)が取材に応じ「50メートルで結果を出したい。今、世界に一番近いのがその種目ということもある」と…

 競泳の世界選手権(7月、シンガポール)に向けた日本代表合宿が25日、都内で公開された。バタフライで代表入りした池江璃花子(横浜ゴム/ルネサンス)が取材に応じ「50メートルで結果を出したい。今、世界に一番近いのがその種目ということもある」と、本命の50メートルバタフライでの勝負を誓った。

 34人が参加するこの夏の世界水泳。中学3年時から代表にいる池江は、24歳ながら“ベテラン”の域に入ってきた。「いつからか、自分から挨拶していたのが、いつの間にか挨拶をされる立場になった」と、自身の立ち位置の変化にしみじみ。「代表入りして10年目。代表に入り続けることの大変さは年々感じている。いろんな選手に刺激をもらいながら、頑張らなきゃ、と思っています」と語った。

 五輪で初出場は16年リオ五輪。リレーなどでリオを戦った仲間たちは、引退して解説やコーチを務めている人もいる。「自分の周りで結婚して子どもが生まれていく人もいれば、自分はまだ水泳を続けてるということに対して『いいな』という気持ちもちょっとあって」と池江。「例えば、早く結婚して子ども欲しいなとかは思ったりもする」としつつ「水泳に対しての思い入れは当然1番だし、本気で28年までは戦うって決めてやってることなので」。一区切りと考えている28年ロス五輪に向け「最後まで笑顔で試合をして、楽しかったって思えるような、そういう残りの3年ちょっとにしたい」と決意を新たにした。

 代表合宿後は、拠点のオーストラリアに戻って練習を再開する予定。最も得意なバタフライで、夏に勝負をかける。「取れる時に取っておきたい。やれることは、今のうちにやっておきたい」と、目指すはメダル獲得。自身初の世界水泳、五輪での表彰台を見据える。池江は「ここからは、集中してやるべきことをやるだけ」と、表情を引き締めた。