◆プロボクシング ▽スーパーバンタム級(契約体重54・0キロ以下)8回戦 〇坂井優太(1回KO)タニャパット・シーハナン●(25日、東京・後楽園ホール) 世界ユース選手権優勝などアマチュア7冠の坂井優太(大橋)が、タニャパット・シーハナン(…
◆プロボクシング ▽スーパーバンタム級(契約体重54・0キロ以下)8回戦 〇坂井優太(1回KO)タニャパット・シーハナン●(25日、東京・後楽園ホール)
世界ユース選手権優勝などアマチュア7冠の坂井優太(大橋)が、タニャパット・シーハナン(タイ)を1回1分51秒KOで下し、プロデビュー以来3戦連続KO勝利とした。
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に続く「モンスター2世」「ネクストモンスター」の呼び声も高い坂井が、一撃で決めた。サウスポー同士の対決となり「いつもより遠めの距離」からジャブを飛ばすと、強烈な左ボディー一閃。タニャパットは1テンポ遅れてダウン。悶絶したまま立ち上がることができなかった。
兵庫・西宮香風高校時代に高校6冠を獲得。22年には史上3人目の世界ユース選手権優勝を果たし、アマ7冠を手にした。52戦50勝(7RSC)2敗のアマ戦績を引っさげ、昨年6月のデビュー戦、10月の2戦目はともに2回TKO勝ち。3戦目も初回KOで決めた坂井は「1ラウンドなので焦らずいこうかと思ったが、勝手に当たった。下から打つ左ボディーは今回練習していたパンチなので、練習通りやれた」と振り返った。
井上のスパーリングパートナーも務めた元全米アマ王者ジャフェスリー・ラミド(米国)ともスパーリングを行い「初回から打ち合ったことで父(伸克トレーナー)にはしかられたが、打ち合えたことは自信にはなった」という。ここまでプロ3戦、わずか計5ラウンドで相手を沈めてきた。「(長いラウンドになると)足に力が入らなくなると聞くので、そこは心配ですね」と苦笑しながらも、「大橋(秀行)会長から決められた試合をしっかりこなしていきたい」と先を見据えた。