佐藤氏は前川の初球打ちに苦言を呈した(C)産経新聞社 2シーズンぶりのペナント奪還、日本一を目指す阪神はオープン戦最終日となった3月23日、オリックスと対戦。ロースコアの展開が繰り広げられた中、阪神は1-2で敗れている。【動画】いざ開幕へ …
佐藤氏は前川の初球打ちに苦言を呈した(C)産経新聞社
2シーズンぶりのペナント奪還、日本一を目指す阪神はオープン戦最終日となった3月23日、オリックスと対戦。ロースコアの展開が繰り広げられた中、阪神は1-2で敗れている。
【動画】いざ開幕へ 2025年3月23日 【阪神 vs オリックス】 佐藤義則の眼
阪神の門別啓人、オリックスの髙島泰都と、両チームとも先発をはじめ投手陣が好投。6回までにオリックスが2点を挙げ、阪神は終盤の7回に梅野隆太郎の内野安打で1点を返すも追いつくことが出来ず、開幕前最後のゲームを落としている。阪神、オリックスとも、目前となった新シーズンを見据えたラインナップで臨んだこの一戦、阪神打線は7安打を放ちながら得点はわずか1点、計9個の三振を喫するなど、やや寂しい内容となった。
昨年、シーズンを通して悩まされた貧打解消に期待が懸かる今季の阪神だが、不安を残す形で開幕を迎えることに。また、オープン戦最終戦での打撃陣のパフォーマンスには球界OBも意見を呈している。
阪神など5球団で投手コーチを務め、多くの投手育成に携わった佐藤義則氏が、YouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』の中でこの試合を振り返った。3月24日配信の動画の中ではこのオリックスとのオープン戦最終戦について、「阪神打線はフライアウトが多かった」と語るなど、各打者のボールの見極め方に言及している。
その上で、7回表の前川右京が初球を打ちサードフライに倒れた場面にをフォーカス。2塁にランナーを置いた得点機での凡打に佐藤氏は、「最低でもセカンドゴロを打ってほしい場面で、追い込まれていた訳ではなく初球に手を出していた」などと指摘。膝元の速球を振りに行っており、「初球からあれほどの難しいボールを打たなければならないのかな」と語った。
また初回にも、同じく2塁に走者がいる場面で、佐藤輝明が2ボールから外寄りの球を泳ぎ気味でバットに当てセンターフライに倒れている。佐藤氏はこの中途半端となったバッティングについても、「自分が有利にもかかわらず、難しいボールを打っている」と評している。
佐藤氏は打線全体に対し、「阪神の調子が悪い時は、チャンスでもショートやサードなど左方向へのフライが多い。その辺りはもう少し、考えて打席に立ってほしい」と強調。状況を踏まえたスイング、打撃を求める言葉を並べていた。
MLB球団とのプレシーズンマッチでも大きな話題となっていた阪神。シーズンでも打線がどれだけつながりをみせられるかが大きなカギとなることは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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