J2札幌を運営する株式会社コンサドーレが25日、札幌市内で「新経営体制に関する記者会見」を行った。石水創代表取締役社長(42)と三上大勝代表取締役GM(53)が列席し、同GMが4月24日付で退任することが正式に発表された。 石水社長は「…
J2札幌を運営する株式会社コンサドーレが25日、札幌市内で「新経営体制に関する記者会見」を行った。石水創代表取締役社長(42)と三上大勝代表取締役GM(53)が列席し、同GMが4月24日付で退任することが正式に発表された。
石水社長は「1月に社長に就任した中で感じたのが、三上さんの影響力がすごく大きいなと感じました。何か物事を決めるときに三上さんに確認しないと決められないところが組織の中で感じられた。これからコンサドーレが新しいことにチャレンジしていく中で、三上さんの存在が大きくなりすぎてしまったと感じて、今回の人事を決断しました」と経緯を説明。開幕4連敗スタートという今季の成績による影響は「ない」と明言したが「6期連続赤字であったり、J1からJ2に降格したことは非常に重い」と経営責任に関しては言及した。
石水社長から三上GMに対しては21日夕方に意思が伝えられた。チーム全体にはアウェー・愛媛戦を翌日に控えた22日に話すという異例の急展開になったが、石水社長は「来月24日コンサドーレとしての定時株主総会がある。新しい役員人事を含めて、会社として新たな組織を作成していくタイミングということで今回になった」とした。その上で「選手も監督もプロなので。結果が出なければやめなければいけないのは当然のことと切り替えて、次の試合も勝ってくれたので(2〇1)。今後の強化に影響が出ることはないかなと考えています」と強調した。
後任は当面は置かず、竹林京介強化部長が選手人事に関してのかじを取っていく。石水社長は「強化のところがブラックボックス化してたので。オープンな形にして進めていきたい」と体制から見直しを図る。三上GMとともに菅原均専務取締役COOと池端一樹取締役執行役員も役を退くが、石水社長は「今、13人の取締役がいるが数が多いなと。半分くらいにスリム化していきたい」とクラブ運営自体にも着手する。
1999年に入社した三上氏は、昨季までJ1で8年連続で戦い、2019年にはルヴァン杯で準優勝するなど、札幌が様々な歴史を作る立役者となってきた。シーズン序盤という突然のタイミングでの退任宣告にも「僕自身、本当はこの選手を残したいという中でも、チームの進化のためにと苦渋の決断をしてきた。今回、僕の存在自体に多くの社員スタッフが依存しているという話を聞いたときに、僕がコンサドーレを卒業しないといけないなという思いを持った。納得はしている。今後はコンサドーレサポーターとして応援したい」と恨み言はなく、26年務めたクラブを去った。