【WRC】第3戦 ラリー・ケニア(日本時間3月20〜23日)【映像】あわや小屋激突!“神業回避”の瞬間 世界最速の公道マシンがアフリカの大地を疾走した。競技初日、日本の期待を一身に背負う勝田貴元は、コース脇の小屋に激突しそうになったものの、…
【WRC】第3戦 ラリー・ケニア(日本時間3月20〜23日)
世界最速の公道マシンがアフリカの大地を疾走した。競技初日、日本の期待を一身に背負う勝田貴元は、コース脇の小屋に激突しそうになったものの、素晴らしいテクニックで辛くもクラッシュを回避している。
「ラリー・ケニア」が開催されるのは、ケニア西部のナイバシャ湖周辺エリア。昨年(2024年)から雨季にあたる3月に開催されており、通常は草原や「フェシュフェシュ」と呼ばれるパウダー状の砂の上を走るものの、雨が降れば路面が瞬時にぬかるみに変わることもある。
勝田のテクニックが見られたのは、競技初日デイ1のSS2、泥や泥水がフロントガラスにかかって視界不良になるコースで、ゆるい左コーナーに突入するところだった。一瞬、ブレーキングポイントが遅れたのか、直線的に進んでしまった勝田のマシンはコース右側へはみ出してしまうが、コース脇にはバラック風の小屋が……。
ここで勝田は慌てて急回避するのではなく、この小屋と吸水設備のような障害物との間の、クルマ一台通れるかどうかギリギリの空間へあえて飛び込んだ。オンボードカメラでは一見、スルッと抜けたように見えるが、このスピード域でこの狭い隙間に寸分の狂いもなくマシンを通す高等技術には脱帽である。
少しだけ大回りすることになったが、その後に勝田のマシンは見事、コースへ復帰している。WRCの公式Xはこの奇跡的なシーンを取り上げて、「タカの幸運な脱出劇」とコメント、ファンからは、「これは狭かった」「この反応」「危機一髪」「なんて近いんだ」「それでも彼はこのステージで2位を獲得したのか?」などと、神回避を披露した勝田のドラテクに歓喜している。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)