「選抜高校野球・2回戦、西日本短大付11-5山梨学院」(24日、甲子園球場) 甲府の“大谷2世”。山梨学院・吉田洸二監督(55)が言うところの「日本プロ野球界の宝」菰田陽生投手(2年)が満を持してマウンドに向かった。2-8と劣勢の五回、4…

 「選抜高校野球・2回戦、西日本短大付11-5山梨学院」(24日、甲子園球場)

 甲府の“大谷2世”。山梨学院・吉田洸二監督(55)が言うところの「日本プロ野球界の宝」菰田陽生投手(2年)が満を持してマウンドに向かった。2-8と劣勢の五回、4番手だった。

 天理との1回戦は打撃優先で一塁手に専念。「憧れの場所」に立つ日を待ち焦がれ、“その時”を迎えた菰田は「気持ちも上がって」躍動した。先頭の湯山を遊ゴロ、2人目の小川に対しカウント1-2からの4球目(ファウル)、5球目(ボール)と続けて152キロをマークし、球場が大きなどよめきに包まれた。

 甲子園デビューマウンドは、3回を9人で片付ける文句なしの快投だ。甲子園での2年春の球速としては13年の安楽(済美)、今大会の織田(横浜)に並ぶ最速。熱心なジム通いと1日3個をルーティンとする卵かけご飯などの食トレで、昨年秋から球速6キロ増しという急激な成長曲線を描いた。

 ドジャース・大谷に憧れ、将来は「まずは日本のプロ野球で力をつけていきたい。二刀流で」という194センチ右腕。「3年夏に160キロを出したい」というプラン遂行へ、再び歩みを進める。

 ◆菰田 陽生(こもだ・はるき)2008年12月21日生まれ、16歳。千葉県御宿町出身。194センチ、98キロ。投手兼内野手。右投げ右打ち。小学1年で御宿少年野球クラブで野球を始め、御宿中時代は千葉西リトルシニアでプレー。山梨学院では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒4、遠投100メートル。好きな野球選手は大谷翔平。