今年の第101回箱根駅伝(1月2、3日)で総合2位だった駒大の卒部式が24日、東京・世田谷区の玉川キャンパスで行われた。 箱根駅伝でエース区間の2区を担った元主将の篠原倖太朗(4年)は、卒部生の代表として最後にあいさつ。1年時からめきめき…
今年の第101回箱根駅伝(1月2、3日)で総合2位だった駒大の卒部式が24日、東京・世田谷区の玉川キャンパスで行われた。
箱根駅伝でエース区間の2区を担った元主将の篠原倖太朗(4年)は、卒部生の代表として最後にあいさつ。1年時からめきめき成長を遂げ、5000メートル(屋外)で日本学生記録保持者、ハーフマラソンでは今年2月に日本歴代2位の好記録をマークするまでに成長した篠原は、「入学時は、今では考えられないようなタイムで走っていましたが、本当に強くなりたいという気持ちがあれば、こういうところまで来られます。4年間、駒沢大学の陸上競技部を通じて出会えた全ての人に感謝します」などと、笑顔で話した。
最後は「勧誘をします」とし、「駒沢大学は少し古くさくて、怖いイメージがあると思います。でも、すばらしい環境であったり、藤田敦史監督を中心にしっかりとした練習プロセス、質の高い練習、それをこなすレベルの高いチームメイトが皆さんを迎えてくれます。世界や箱根駅伝を目指すみんな、ぜひ駒沢大学を選んで」と明るく話した。篠原は4月から実業団の富士通に進むが、拠点は駒大に置き、大八木弘明総監督の率いる少数精鋭チーム「Ggoat」で指導を受けながら、今後も世界を目指していく。
藤田敦史監督も、卒部生を激励。「この1年、上の世代が抜けて非常に苦しい戦いが強いられると予想されていた中で、夏合宿を超えた後に非常に4年生が変わってくれた。3大駅伝は全て2位でしたが、次の年に間違いなくつながる成績を出してくれたと思います」と感謝。最後は、“初心不改”と書いた色紙を掲げ「初めて学んだときの気持ちを変わらずに持ち続けることが大事だと思っています。何があっても原点に立ち返って、初心を忘れない。その気持ちを心にとめて、新しいステージで活躍してくれることを願っています」と送り出した。