＜第97回選抜高校野球大会：西日本短大付11－5山梨学院＞◇24日◇2回戦◇甲子園　3年連続の8強を逃した山梨学院。悔しさを残す一方、身長194センチ、97キロの二刀流が大器の片鱗を見せた。菰田 陽生選手（2年）だ。　菰田は2回戦で5回にマ…

＜第97回選抜高校野球大会：西日本短大付11－5山梨学院＞◇24日◇2回戦◇甲子園

　3年連続の8強を逃した山梨学院。悔しさを残す一方、身長194センチ、97キロの二刀流が大器の片鱗を見せた。菰田 陽生選手（2年）だ。

　菰田は2回戦で5回にマウンドに上がると140キロ後半の直球を投げ込むと、その後に152キロを複数回計測。　6、7回も無失点に抑えた2年生投手の投球に客席もどよめいていた。

　甲子園のマウンドを「楽しく投げられた」と菰田。スピードについて問われると「一番の目標は高校3年生の夏で160キロを出すこと。球速が上がってきたんですけど変化球も大事なので、そこを磨いていきたい」と振り返った。指揮を執る吉田 洸二監督も、「もともと3回以上は投げさせるつもりはなかった」と話しながらも「152キロを出してくれた。本当に嬉しかったです」と満面の笑みで語っていた。

　非凡な才能は打撃でも発揮。大会初戦では2打席連続三振を喫した中で、「第3打席以降は自分でもよい打撃ができた」と、修正能力の高さを見せ、2安打を記録。この日も初回に左前適時打で甲子園初打点を挙げれば、8回に大きな当たりで中犠飛を放つなど、恵まれた体格から鋭い打球を放った。

それでも指揮官は、「もう少し打ってくれると思った」と期待をかけるコメントを残した。着実にスター街道を歩んでいる菰田の活躍にこれからも期待したい。