日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が24日、東京・両国国技館で開かれた。会合後には大島理森委員長が会見した。 春場所を12勝3敗の成績で優勝した大関・大の里(二所ノ関)については「豊昇龍関への期待の中で大阪場所が始ま…
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の定例会合が24日、東京・両国国技館で開かれた。会合後には大島理森委員長が会見した。
春場所を12勝3敗の成績で優勝した大関・大の里(二所ノ関)については「豊昇龍関への期待の中で大阪場所が始まり、大変盛り上がった中で、休場をされた。そういう中にあって、大の里が大関としての責任を十分に果たしていただいた。将来に期待が持てる、希望が生まれたのではないか、そのように皆さんの意見が一致しておりました」と活躍を評価した。
夏場所は綱取りへの期待も高まるが「今からそのことについて私どもとして、あるいは委員長本人として、予測的に申し上げることは控えさせていただきます。やはり結果を見て、その場所を見て、その上でいろいろことを判断をしていかなければならないと思います。ただ先ほど審議委員の皆さんの中に希望が生まれてきたという言葉でもって、期待感というものが大いに含まれていると思いますし、大の里関のこの15日間を見て参りますと、強い日もあれば、少し『えっ、』と思うような日もある。願わくばもっともっと、さらに努力していただいて、先ほど申し上げた希望という言葉は審議委員の皆さんだけではなくて、相撲ファン、あるいはオールジャパンとしても、そういう思いをもって見守っているのが、今の状況ではないかと思います」と今後への期待を語った。
綱取りには物足りなさも感じられる12勝という星数での優勝については「今日の審議委員の皆様方の中でもいわゆる、力の差、相撲力というのが、全体的に昔のように違いがある時代ではないのではないと。そういう状況の中で12勝という数字であっても、そこを勝ち抜くというのは一つの評価ではないかと、立派なことではないか、これは審議委員の皆様の共通の認識であり、私もそう思います。昔は金星が少なかったと言う人もおられます。そうであったかもしれませんが、その分、今はどの場所でも非常に激しい土俵上の戦いが行われているわけでありまして、そういう意味で12勝であったとしても、その優勝、勝ち抜いたという力は適正に評価すべきだと私は思います」と、激しい争いを制して優勝の価値を語った。