<センバツ高校野球:西日本短大付11-5山梨学院>◇24日◇2回戦西日本短大付(福岡)が、初の春8強入りを決めた。「5番左翼」で先発出場した安田悠月(ゆうき)外野手(3年)がランニング本塁打を含む3安打を放ち、1試合6打点の大暴れ。二塁打で…
<センバツ高校野球:西日本短大付11-5山梨学院>◇24日◇2回戦
西日本短大付(福岡)が、初の春8強入りを決めた。
「5番左翼」で先発出場した安田悠月(ゆうき)外野手(3年)がランニング本塁打を含む3安打を放ち、1試合6打点の大暴れ。
二塁打でサイクル安打達成の大活躍を見せ、8安打11得点の打線をけん引した。
0-0で迎えた初回2死一、三塁の場面。カウント2-2からの5球目、高めに抜けた変化球を思い切り引っ張った。ライナー性の打球に相手の右翼手がダイビングキャッチを試みるも、後逸。ボールが転々とし、50メートル6秒2のスピードで一気にホームまで生還した。「一気にホームへ帰っててやろうと思っていました。(体を)開かず、うまく打つことができた」と納得顔だ。これで今大会チーム2試合連続のランニング弾となった。
4回には右前打をマークし、9回は1死一、三塁で追加点の2点適時三塁打と1試合で6打点も挙げた。「今までにないです。今日が初めて。大舞台で結果を残せたことがうれしい」と振り返った。4番の佐藤仁内野手(3年)は4回1死二塁で大会5号の左越え2ラン。この日は中軸3人で計9打点を挙げる働きぶりで、山梨学院に完勝した。 次戦は26日に4強入りを懸け、今大会のV候補筆頭格で昨秋の神宮王者である横浜(神奈川)と対戦する。安田は「全国で一番強いと思う。挑戦者の気持ちで戦いたい」と意気込んだ。
◇主なランニング本塁打
◆夏1号 全国大会初の本塁打はランニング。1915年(大4)、夏の第1回大会(豊中球場)で、広島中の4番中村隆元が開幕戦(対鳥取中)の9回に打った。
◆逆転サヨナラ 63年春、北海・吉沢勝が早実との準決勝で9回裏、右中間へ逆転サヨナラ2ラン。
◆1人で春夏連発 大阪桐蔭・峯本匠が13年春の遠軽戦、同夏の明徳義塾戦で記録。夏は初回表先頭打者本塁打だった。
◆中西太や愛斗も 「怪童」の異名で西鉄黄金時代を支えた中西太は高松一時代の51年夏、秋山登-土井淳の岡山東バッテリーから7回に打った。現ロッテの愛斗は花咲徳栄時代の15年夏、三沢商戦で2ラン。