第97回選抜高校野球大会は24日、第7日の2回戦3試合が行われ、横浜(神奈川)、西日本短大付(福岡)、広島商(広島)が8強入りを決めた。 第1試合は、優勝候補筆頭の横浜が、沖縄尚学(沖縄)との苦しい試合をものにして2012年以来、13年ぶり…

第97回選抜高校野球大会は24日、第7日の2回戦3試合が行われ、横浜(神奈川)、西日本短大付(福岡)、広島商(広島)が8強入りを決めた。

 第1試合は、優勝候補筆頭の横浜が、沖縄尚学(沖縄)との苦しい試合をものにして2012年以来、13年ぶりの8強入りを果たした。先発・織田 翔希投手(2年)が3回途中、4失点で降板する誤算のなか、リリーフ陣が踏ん張り、最後は背番号1の奥村 頼人投手(3年)が1点差を守り切った。1回無死一、三塁。3番でスタメン起用された阿部 葉太外野手(3年)が、右中間に飛び込む先制3ラン。大会3号は、大会注目のスラッガーとしての実力をアピールするに十分の当たりで勝利に貢献した。

 第2試合では、西日本短大付が「2発」を含む8安打11得点の猛攻を見せて、一昨年のセンバツ覇者の山梨学院(山梨)を下し、センバツ初の8強入りを果たした。1回2死一、三塁で5番の安田 悠月外野手(3年)が右翼へ強烈なライナーを放って、先制の3ランとなるランニングホームランを放つと、4回には1死二塁から、4番の佐藤 仁内野手(3年)が左翼越えの2ランを放って、勝負を決めた。初戦の3番の斉藤 大将外野手(3年)のランニングホームランと合わせて、この春甲子園でクリーンアップの3人が「本塁打」を放って、チームをベスト8に導いた形となった。

 第3試合では、春1回、夏6回の甲子園優勝を誇る伝統校の広島商が見事な集中打を披露して、東洋大姫路(兵庫)を振り切り、2002年以来、23年ぶりとなる春8強に進出した。2回に失策などでつかんだ1死満塁から、2本の適時打と、主将でもある1番の西村 銀士内野手(3年)の走者一掃の3点適時三塁打など、この回一気に6得点。先発の徳永は7回を4安打2失点に抑える好投だった。

 第8日の25日も2回戦3試合が予定され、ベスト8が出揃う。