◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)女子ツアーの選手の中で、ギアのことを語らせたらおそらく右に出るものはいないであろう青木瀬令奈(彼女以外のクラブ通は申ジエぐらい…

“クラブ通”青木瀬令奈の14本をチェック

◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)

女子ツアーの選手の中で、ギアのことを語らせたらおそらく右に出るものはいないであろう青木瀬令奈(彼女以外のクラブ通は申ジエぐらいか)。そんな彼女がクラブを替えるときは、やはりそこには必ず理由がある。

今季のクラブセッティング、大きな変更点の一つはボールだ。オフにテストを重ね、スリクソンの新「Zスター ダイヤモンド」(2025年)に替えた。「ダイヤはこれで3代目。前作2代目に比べると『もっちりしたな』って感覚」と独特の表現でその打感を語る。

新球はやはりZスターダイヤモンドをチョイス

XV」も「スター」も試した上で、今作もダイヤを選んだ。「ちっちゃいクラブとの相性が特に分かりやすいですね。ウェッジとかパターで打つと、その柔らかさが伝わってくる。元々セカンドショットはダイヤモンドが一番スピンが入りやすく、今作もしっかりとグリーンで止まってくれます。安心感を持って打てています」。開幕含めて2戦を終え、そのパフォーマンスに手応えを感じているようだった。

青木は初代からの“ダイヤモンドユーザー”。「最初にダイヤにしたのはちょうどコロナ下の2020年の夏ごろ。年々、『XV』と『スター』の性能が寄ってきているなと感じていた頃でした。その中間に入るようにしてダイヤが登場したんです。グリーンを狙うショットでスピンが入ってくれるので、使わない手はないなって。ハイブリッドやフェアウェイウッドを多用する私からしたら利点しかなかった」とダイヤモンドとの出合いを振り返った。バッグにはユーティリティも含めて8本のウッド類が入っている。

キャメロンの新作スタジオスタイルのカタリナ

もう一つの変化はパターだ。紫CCすみれコースの高速グリーンに対し、スコッティキャメロンの新作「スタジオスタイル」のカタリナで臨んだ。

「今回のフェースのインサート(ステンレススチール)が柔らかいのが良かった。球離れがゆっくりになって、速いグリーンでも距離感を出せる」と高評価。ラインアップの中でも、あまり他のプロが選ばないシングルベンドネック「カタリナ」を選んだのがいかにもパター巧者っぽい。元々使っているブレードのルックスでありながら、クランクネックよりフェースバランスに近くなり、ヘッドの開閉が落ち着く。見た目と機能性を融合した上でのチョイス。初日はその新パターで6バーディを奪い、単独トップに立った(最終的に37位)。

沖縄での開幕戦では、「癖のある琉球グリーン仕様の直進性が強いモデル」という別のキャメロンパターを使っていたが…。「同じ高麗グリーンでも川奈と宮カン(宮崎CC)の高麗はまた別物。また違うパターを用意しています。試合(グリーン)によって先発を替えているんです」。つまり彼女の中で先発候補は何本かあり、キャメロン以外にもオデッセイの「セブンバード(ホワイトホット OG #7 BIRD)」などで先発ローテーションを組んでいるわけだ。今回のカタリナもまたひとつ先発陣に加わった。

不動のエース ゼクシオXドライバー

ゼクシオエックスドライバーゼクシオテンフェアウェイウッドなどは、今季も安定のバッグイン。アイアンもZXi5とZXi7のコンボを継続している。彼女のバッグは定期的に調査したい。

<青木瀬令奈の14本>

最新の14本

ドライバー:ゼクシオ エックス(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS RED(重さ50g台、硬さR)

フェアウェイウッド:スリクソンZ F85(3番 15度)、ゼクシオ テン(5番18度、7番20度、9番23度)
シャフト:USTマミヤ ATTAS CoooL(重さ60g台、硬さR)

ユーティリティ:スリクソン Z H65 ハイブリッド(5番25度、6番28度)、スリクソン ZX ハイブリッド(6番30度)
シャフト:USTマミヤ ATTAS HY IPブルー(重さ60g台、硬さR)

アイアン:スリクソン ZXi5(8番)、スリクソン ZXi7(9番、PW)
シャフト:NSプロ750GH ラップテック(硬さS)

ウェッジ:グラインドスタジオ プロトタイプ(50度、58度)
シャフト:NSプロ850GH(硬さR)

パター:スコッティキャメロン スタジオスタイル カタリナ

ボール:スリクソン Z-STAR ダイヤモンド (2025)

FWは慣れ親しんだスリクソン Z F85とゼクシオ テン 9番とPWはZXi7に 1年近く替えてないウェッジ