2月15日の練習中に右大腿二頭筋を肉離れしたJ2札幌MF深井一希(30)が、24日に宮の沢で行われたゲーム形式の練習に加わった。 攻撃の形の組み立てや接触のないメニューは行っていたが、負傷後初めて6対6のミニゲームに参加。激しいボール争い…
2月15日の練習中に右大腿二頭筋を肉離れしたJ2札幌MF深井一希(30)が、24日に宮の沢で行われたゲーム形式の練習に加わった。
攻撃の形の組み立てや接触のないメニューは行っていたが、負傷後初めて6対6のミニゲームに参加。激しいボール争いも見せたが「もも裏はもう問題ない」と復調を宣言。今後に関して「痛みはないが、1か月くらい離れてたので。体力的にちょっと落ちてるので練習でコンディションを上げていかないといけない」と今季初実戦に向けて、歩を進めていく。
昨年11月に右膝3か所を手術した。自身5度目の手術を終え、今年のキャンプは順調に日々を過ごしていた。その中で「今までだったら膝の痛みがあったが、体がちゃんと動くようになっていたので。出力が出てしまった感じ」と、膝の不安が消えたからこそ、初めて太もも裏の負傷を経験した。
長年の懸念材料が出ていないことに、深井は前向きさを強調する。「以前はこういう状況にもなっていなかった。もったいない面はあるが、そこまで動けるようになったってことはポジティブなところ」とうなずいた。
開幕4連敗から始まったチームだが、直近は2連勝と巻き返しつつある。副主将に就任した今季、公式戦のピッチには立てていないが、ここからは同じ目線から闘志を注入する。「勝ち点を拾えているのはいいことだが、内容はもっと詰めていかないと。守備のところは前で1枚2枚はがされたら、すぐゴールにまで行かれるイメージがあるので。そこはもっと締めて、厳しくやっていかないと。自分も練習からプレーで見せられるようにしていきたい」。不屈の男が札幌を盛り立て、浮上につなげていく。