日本水泳連盟は24日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで会見を行い、今夏の世界選手権(シンガポール)に臨む飛び込み日本代表8人(男子6人、女子2人)を発表した。 選考会となった翼ジャパン・カップで男子高飛び込みと、同シンクロで2…
日本水泳連盟は24日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで会見を行い、今夏の世界選手権(シンガポール)に臨む飛び込み日本代表8人(男子6人、女子2人)を発表した。
選考会となった翼ジャパン・カップで男子高飛び込みと、同シンクロで2冠を果たした玉井陸斗(JSS宝塚)は、「シーズンの初めにしてはいい出来だった」と総括。銀メダルだった22年世界選手権(ブダペスト)以来3年ぶりの表彰台へ「個人では金、シンクロではメダルを目指して頑張っていきたい」と力強く目標を掲げた。
世界の頂点に立つ機運は高まっている。最大のライバルとなる中国勢は、五輪翌年の国際大会で若手を起用することが多く、今年も例年通りであれば、パリ五輪金メダルの曹縁は不在の可能性が高い。玉井はすでに、中国出身の馬淵崇英コーチと同様の話をしており、「シンガポールが金メダル狙い目だぞ」とハッパをかけているという。
今後は、進学する立命大の入学式も控えるため国内を中心に強化していく予定で、1本あたり85~100点の演技ができるように完成度を高めていく。自身の五輪メダル獲得で飛び込みに対する世間の注目度、認知度は格段に上がった。「パリ五輪が終わったからと言って終わりじゃない。ロサンゼルス五輪、世界選手権、日本選手権、国民スポーツ大会もある。他の試合も力を入れて優勝していきたい」。28年ロサンゼルス五輪へ向けた始まりの2025年。玉井が日本勢初の世界選手権制覇を目指す。
◆飛び込み日本代表
【男子】
▽3メートル板飛び込み(同シンクロを含む) 坂井丞、須山晴貴、伊熊扇李
▽高飛び込み(同シンクロを含む)玉井陸斗、西田玲雄、大久保柊
【女子】
▽3メートル板飛び込み 三上紗也可
▽高飛び込み 金戸凜