日本代表が20日、26年北中米W杯出場を決めた。22年カタールW杯後に、チームの目標を「W杯優勝」に定め、アジア最終予選は6勝1分けと無敗の強さを見せた森保ジャパンの進化を、日本代表担当記者の「見た」で掲載する。************ …
日本代表が20日、26年北中米W杯出場を決めた。22年カタールW杯後に、チームの目標を「W杯優勝」に定め、アジア最終予選は6勝1分けと無敗の強さを見せた森保ジャパンの進化を、日本代表担当記者の「見た」で掲載する。
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森保ジャパンはアジアで圧倒的な強さを見せ、史上最速となる3試合を残してのW杯出場が決定した。開催3か国を除けば45チーム中、世界最速だ。これまでで最長448日間の準備期間を手にした。選手たちは一様に「個の成長、チームの積み上げ」(DF板倉)の必要性を強調し、今の状況に満足している者は誰もいない。
森保一監督はW杯本大会の決勝まで全8試合、戦うことを前提に「2、3チーム分つくれるくらい選手層を厚くしたい」と戦力の底上げを図る。6月まで続く最終予選残り3試合は、W杯のポット分けにより影響するため消化試合ではない。本大会48チームを12チームずつ1~4のポットに分けるため、ポット1は開催3か国とFIFAランキング上位9か国。日本は前回カタールW杯でランク23位でポット3となり、スペイン、ドイツと同居する“死の組”に入った。現在は15位で、狙うはポット1入りで、ポット3転落は避けたい。MF久保は「できるだけ上のポットに入りたい。上に入れれば入れるだけ(1次リーグ突破が)楽になる」と強調する。
今秋の国際試合期間を含め“試しながら勝つ”という目的の両立が求められる。監督、選手ともに強豪国との対戦を望んでおり、日本サッカー協会のマッチメイク、交渉力も重要となる。優勝への道のりが簡単ではないことも重々承知の上。主将のMF遠藤は「W杯で結果を残すために一喜一憂しないのは大事。もちろん全勝してW杯に挑めるのがベストだが、どんな結果が出ても過程はブレずに」と、1年3か月後へ目線は変わらない。
25日のサウジアラビア戦から再び生き残りをかけたサバイバルレースが始まる。代表チームが集まれるのは限られた期間。世界一ロードの実現へ、一試合も無駄にはできない。(岩原 正幸)