サッカーJ1川崎のMF脇坂泰斗(29)と、プロバスケットボール男子Bリーグ川崎の柏倉哲平(30)が24日までに対談を行った。 川崎市を本拠地とするプロクラブ同士で、共に背番号「14」を背負って戦うという共通点もあり、初対面ながら、同世代の…

 サッカーJ1川崎のMF脇坂泰斗(29)と、プロバスケットボール男子Bリーグ川崎の柏倉哲平(30)が24日までに対談を行った。

 川崎市を本拠地とするプロクラブ同士で、共に背番号「14」を背負って戦うという共通点もあり、初対面ながら、同世代の対談は大きく盛り上がった。

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 共に川崎市を拠点とするチーム同士。印象は。

 柏倉(以下、柏)「僕は今シーズンから入団させていただいたので、前から川崎のことを知っているかと言ったら、そういうわけではないんですけど、もう来た当初から川崎駅周辺だったり、自分たちの拠点の武蔵小杉駅付近でも、川崎フロンターレさんのいろいろ装飾だったりとか、やはり日本のトップを走っているチームというのはすごいなというイメージを持ちました。来る前から知っているチームだったので、同じ本拠地として戦えることに本当にうれしく思っています」

 脇坂(以下、脇)「川崎市ってスポーツがなかなか根付かないという街だったんですけど、フロンターレと一緒に競技は違えど、川崎市を盛り上げてくれてるブレイブサンダースさんには親近感がありますし、一緒に川崎を盛り上げている仲間という印象ですね」

 共に14番を背負って戦う。こだわりは。

 脇「大学の時のエースナンバーが14番で、それを3年生の時から着けることがあって、すごい好きな番号だった。(川崎では)中村憲剛さんが好きで、憧れていて、僕がユースの時にトップチームで14番着けて、代表でワールドカップ出たり活躍しているのがかっこよすぎて、憧れて。それで引退されてから着けさせてもらうことになって。すごい重たい番号なんですけど、それをパワーに変えて日々頑張ってます」

 柏「自分から着けたいですと言ったんですか?」

 脇「そうですね。憲剛さんが引退された年に僕は強化部に着けたいですと自分から言わせてもらって。2年後に着けさせてもらうことになりました」

 柏「自分から言えるっていうのがすごいですね。心意気というか、覚悟というか」

 脇「それは結構覚悟して」

 柏「かっこいいなと思います。この後に喋るとちょっと…(笑)。自分は中学校の頃に(各県から15人選抜される)ジュニアオールスターに入って、バスケットは4番がキャプテンで、15番まであるんですけど、生年月日順だったんですよ。それがたまたま14番で。最初に県選抜でもらった番号が14で、そこから高校で練習で使うビブスとかの番号を選ぶときにも14にしようと思って。本当そういうのがきっかけだったんですけど、なんかその14にこだわると、14に縁があるというか。ディズニーランドに行ったときにチケット抽選みたいなやつで14番の番号でやったら当たったとか(笑)」

 脇「分かります。銭湯行ってロッカーとか絶対14番探しますし」

 柏「俺も絶対同じ。そこから14番を譲れなくなって、もうずっと着けているんですよ」

 脇「並びもいいんですよね。わかります? 1と4」

 柏「1と4、本当にかっこいい」

 脇「冷静に見た時に1と4の並び、かっこいいなと」

 柏「本当にわかる」

 脇「番号として好きっていうのが後付けかもしれないけど(笑)」

 チームとしてはどういう存在になっていきたいか。

 柏「川崎を背負って戦っている以上、バスケットを通して川崎市を盛り上げていきたいなと思っていますし、やはり最近Bリーグが盛り上がってきている中で、まだ川崎がBリーグで優勝を達成していないので、やはりそこを目指して自分たちも取り組んでいきたいなと思いますし、優勝することによって川崎市全体が盛り上がるというのももちろん分かっているので。川崎フロンターレさんと一緒に切磋琢磨して盛り上げていけたらなと思っています」

 脇「フロンターレはサッカーだけではなくて、川崎市を巻き込んで盛り上げていきたいという思いから、いろいろな活動もやっていますし、サッカー選手がこういうことをするんだという驚きもあり、喜んでもらえるような活動を続けていきたい。ブレイブサンダースさんと一緒にバスケットボール、サッカーで優勝して、川崎市で2冠取ったということをまた一緒に言えたらうれしいなと思うので、僕らも頑張りたい」

 最後に互いのチームのファンに向けてメッセージを。

 柏「バスケットボールの試合に見に来る、触れるというのはなかなかないと思うんですけども、またサッカーとは違った攻守の展開の速さとか得点が多く入るという面ではまた違った面白さがあると思う。自分たちも速い展開を持ち味としているチーム。そこに対する興奮や感動も与えられると思うので、そういった面で少しでも興味があったらバスケットにも触れてほしいなと思いますし、ぜひ、とどろきアリーナで自分たちの試合を見に来ていただきたいなと思います」

 脇「この対談を見てくれた方がフロンターレのサッカーも見たいと思ってもらえるように僕らは頑張りますし、見に来てくれたら必ず楽しませる自信はあるので、足を運んでほしいなと思います」

 川崎フロンターレは4月2日の湘南戦、9日の横浜FM戦をホームで開催する。また川崎ブレイブサンダースは、4月5、6日にファイティングイーグルス名古屋と川崎市とどろきアリーナで試合を行う。