大相撲春場所で3度目の幕内優勝を果たした大関大の里(二所ノ関)が24日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で一夜明け会見を行った。 12勝3敗で高安との優勝決定戦を制した大の里は「大関に上がって2場所は情けない場所が続いた。大関のプレッシャー…

 大相撲春場所で3度目の幕内優勝を果たした大関大の里(二所ノ関)が24日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で一夜明け会見を行った。

 12勝3敗で高安との優勝決定戦を制した大の里は「大関に上がって2場所は情けない場所が続いた。大関のプレッシャーがあった。今回は親方と試行錯誤して結果が出てうれしい」と語った。

 師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)からは「もう貯金はないぞ」と言われていたと明かし「場所前から自分なりに稽古してきた」という。場所中も「3敗してから、来場所に向けて12番勝ちたいと思い、優勝のことはチラつかせないようにした」と振り返った。

 前日の千秋楽は「本割、決定戦ともに落ち着いていた。最後は気持ちだと思い、土俵に立った」といい、「高安関は本割で勝てず、決定戦で勝ててうれしかった」と喜んだ。

 優勝回数では親方を上回ったが「目標は親方なので」という。「親方に大関上がった時に大関とは、横綱とはと話してもらった。僕は全てにおいてまだまだ。追求していきたい」と思いは不変だ。

 次の夏場所(5月11日初日、両国国技館)では綱とりに挑む。「考えすぎずやれることをやりたい。焦ることなく自分のペースでやれることをやりたい」と誓った。