<大相撲三月場所>◇千秋楽◇23日◇大阪・エディオンアリーナ【映像】極細マッチョ力士の驚くべき体型 「その細さでよく幕下まで上がった」ーー。身長181センチ、体重74キロの新幕下が1勝6敗という成績で大阪場所を終えた時、そんな声がコメント欄…
<大相撲三月場所>◇千秋楽◇23日◇大阪・エディオンアリーナ
「その細さでよく幕下まで上がった」ーー。身長181センチ、体重74キロの新幕下が1勝6敗という成績で大阪場所を終えた時、そんな声がコメント欄に寄せられた。この細い体では幕下という番付で巨漢力士と対峙した時、やはり跳ね返されてしまうのか?
巨漢が集まる大相撲の世界で、山藤(出羽海)が注目を集めている。番付に載る力士の中で、61.8キロの序二段・宇瑠寅(式秀)、68キロの序二段・康誠(秀ノ山)に次ぐ3番目の軽量力士だが、昨年の名古屋場所から今年の初場所まで4場所連続で勝ち越しを決め、今場所から幕下に昇進した。
たくましい筋肉の鎧はあるものの、この細い体はどこまで通用するのか。そんな注目を集める中で、新幕下の山藤は1勝6敗と、結果を残せなかった。千秋楽は身長183センチ、体重155キロの幕下四十八枚目・魁郷(浅香山)と取組を行い、パワーで圧倒され、あっけなく寄り倒された。
一部報道によると、今後へ向けて「体重を増やして頑張りたい」とコメントしたという山藤。「一般人の体型」というコメントがしきりに寄せられる山藤は、やはり物理的に体の大きさで劣る面を課題に感じているようだ。体重96キロの新幕下・雷道(雷)も3勝4敗と、番付が上がった中で苦しんでいることから、体を大きくするということは相撲で勝っていくために、ある程度必要な部分なのだろう。
しかし山藤、そして雷道のポテンシャルの高さに疑う余地はない。素早い動き、切れ味鋭い取組はこれまで何度も見る者を魅了してきた。なにより山藤は21歳、雷道は20歳と、これからが有望視される力士。課題を見つけ、自分に足らないものを肌で感じ、それを乗り越える努力を重ねていくことだろう。五月場所でどんな姿・取組を見せてくれるのか、相撲ファンは期待していよう。
(ABEMA/大相撲チャンネル)