「オープン戦、広島1-3ソフトバンク」(23日、マツダスタジアム) 当たり前のように試合をつくる姿が頼もしい。広島・森翔平投手が5回5安打2失点の力投。4年目にして自身初の開幕ローテを確定させ、「ここに向けてずっとやってきた。覚悟を持って…
「オープン戦、広島1-3ソフトバンク」(23日、マツダスタジアム)
当たり前のように試合をつくる姿が頼もしい。広島・森翔平投手が5回5安打2失点の力投。4年目にして自身初の開幕ローテを確定させ、「ここに向けてずっとやってきた。覚悟を持って一試合一試合投げたい」と決意を新たにした。
四回には柳田、山川、正木のクリーンアップから3者連続三振を奪うなど、四回までは1安打しか許さない圧巻の投球を披露。五回に「浮いてしまった」と周東とダウンズに適時打を浴びたが後続を断ち、2失点でまとめた。
オープン戦の連続無失点が17イニングで途切れたが、4試合の登板で計18回2失点と抜群の安定感を誇った。飛躍の要因となったのは威力が増した直球。オフに自主トレをともにしたカブス・今永から力を抜く大切さを教わり、「自分のフルで投げた力感よりも強くいけていた。真っすぐでファウルが取れた」とカウントを有利に進められていることが好結果につながっている。
師匠の躍動も刺激となった。18日のドジャース戦に開幕投手としてマウンドに上がった今永は4回無安打無失点の力投。「やっぱり真っすぐの強さがある」と、改めて投球の軸となる直球の大事さを感じ取った。
初登板は中6日で開幕3戦目の30日・阪神戦(マツダ)となることが濃厚だ。「チームが勝つために腕を振っていきたい」と森。覚醒の気配漂う左腕が、フル回転でチームに貢献していく。