巨人の守護神としての活躍が期待されるR・マルティネス。(C)産経新聞社 キューバ球界から成り上がってきた剛腕の抱く夢は特大だ。 今オフに中日から自由契約となっていたライデル・マルティネスは、ソフトバンク、DeNAが絡む争奪戦の末に巨人と2年…

巨人の守護神としての活躍が期待されるR・マルティネス。(C)産経新聞社

 キューバ球界から成り上がってきた剛腕の抱く夢は特大だ。

 今オフに中日から自由契約となっていたライデル・マルティネスは、ソフトバンク、DeNAが絡む争奪戦の末に巨人と2年総額1600万ドル(約24億円)を締結。田中将大、甲斐拓也、トレイ・キャベッジを獲得したチームの補強の目玉となった。

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 育成契約から8年も在籍した中日を「居心地がいいチーム」と語っていたR・マルティネス。たしかに4年総額40億円以上を提示したという球団に残っていれば、キャリアは安定。さらにチーム内での立ち位置も揺るぎないものとなったのは間違いない。

 しかし、それでも彼が大勢など“競争相手”も多い巨人行きを決めたのは「日本シリーズに行くチャンスがある」からだった。

 そんな何よりも勝利を望んだ男は、さらなる野望も口にしている。現地時間3月22日にキューバ・メディア『Pelota Cuba』のインタビューに応じたR・マルティネスは、今春に実現したカブスとドジャースとのプレシーズンゲームを経た中で「彼らはとても優れたチームだ。メジャーリーグの選手たちを見たり、一緒にプレーしたりすることは、すべての野球選手の夢だよ」と告白。そして、自身の将来的なメジャー移籍の想いを口にした。

「高いレベルで活躍をし、世界中で知られている選手たちのプレーを観て楽しむことができるのはスペクタクルなことだ。もちろん僕も常に大きなことを考えているし、いつかはあのレベルで自分を証明したいとも思う。だって、それはプロのレベルに達したすべての選手の夢でしょ」

 今季は守護神としての起用が濃厚となっている。巨人にとって悲願であるリーグ連覇と日本一を果たすために迎え入れられた最強助っ人は、新天地でいかなる成績を残すのか。活躍次第では、自身のさらなる夢のために動いていく可能性も出てくるだけに注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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