昨季マイナー67試合で打率.345、OPS.945 メジャーリーグは27日(日本時間28日)から米国での開幕戦が幕を明ける。残り1週間を切り、ロースターの枠も徐々に固まりつつある。ドジャースに加入した“逸材”金慧成(…

昨季マイナー67試合で打率.345、OPS.945

 メジャーリーグは27日(日本時間28日)から米国での開幕戦が幕を明ける。残り1週間を切り、ロースターの枠も徐々に固まりつつある。ドジャースに加入した“逸材”金慧成(キム・ヘソン)内野手はマイナー行きとなっているが、韓国メディアが熱視線を送っている選手がいる。パイレーツの裴智桓(ペ・ジファン)外野手だ。

 ペ・ジファンは韓国プロ野球(KBO)を経ずに国際アマチュアFA選手としてメジャーに移籍。2018年にパイレーツと契約を結び、2022年にメジャーデビューを果たした。2023年には111試合出場で打率.231、2本塁打、32打点。昨季は29試合で打率.189、0本塁打ながら、2Aと3Aでは打率.345、OPS.945と別格の成績を残した。

 今春はキャンプ招待選手として汗を流し、39打数で打率.410、1本塁打、OPS1.080と猛アピールを続けている。それでも韓国メディア「OSEN」が23日、「打率.410でもマイナー降格の危機?」と題して現況を伝えるように、その立場は保証されていない。同メディアは「成績だけを見れば、開幕26人ロースター入りも十分可能に思えるが、ピッツバーグのチーム編成を考慮すると簡単ではない」と分析する。

 パイレーツの外野手は、左翼にトミー・ファム、中堅がオニール・クルーズ、右翼をブライアン・レイノルズが不動。ペ・ジファンは控え枠を争うことになる。ライバルとなるのは強打が自慢のジャック・スウィンスキー。2022~23年に計45本塁打を放った大砲で、同メディアは「スウィンスキーはペ・ジファンよりも長打力があり、メジャーでの実績も優れているため、ペ・ジファンが押し出される可能性が高い」と見ている。

 また、昨年までのように内野のユーティリティであれば開幕ロースター入りは可能だったところ、今季は外野専任になっていることも悩みの種だという。パイレーツのオープン戦は24日(同25日)に終了。大型契約の2年目を迎えるジャイアンツの李政厚(イ・ジョンフ)外野手以外では、韓国人選手の大半がマイナースタートとなっている。果たしてペ・ジファンに吉報は届くだろうか。(Full-Count編集部)