前田は中継ぎでのスタートが決まったが、先発復帰の可能性もあるようだ(C)Getty Images タイガースの前田健太が開幕を救援陣の一員として迎えることが決定した。A.J.ヒンチ監督が前田本人に通告したと米国内各メディアが報じている。【動…

 

前田は中継ぎでのスタートが決まったが、先発復帰の可能性もあるようだ(C)Getty Images

 

 タイガースの前田健太が開幕を救援陣の一員として迎えることが決定した。A.J.ヒンチ監督が前田本人に通告したと米国内各メディアが報じている。

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 チーム加入2年目となる前田は先発ローテーション入りを目指し、スプリングトレーニングでアピールを続けてきた。だがオープン戦での結果などから、指揮官は中継ぎの役割を任せると明言。新シーズンに向かう36歳右腕は掲げていた目標に届かなかったようだ。

 それでも、ここまで前田が見せてきたパフォーマンスへの評価は決して低くはない。メジャー公式サイト『MLB.com』のトピックの中で、前田の起用法などについて語ったヒンチ監督のコメントが紹介されている。 

 現地時間3月22日配信の記事では、ヒンチ監督が前田のオープン戦4試合での内容を評した、以下のような言葉が綴られている。

「今春のマエダの投球は本当に良かった。四球をほとんど出さず、三振をしっかり奪っていた。体調を崩した時期もあったが、それ以外は素晴らしい春だった。ヤンキース戦(3月10日)で風に流されたホームランはあったものの、球速は上がっていたし、フォーシームも良く、スプリッターは効果的だった」

 また、中継ぎでのスタートが決定した前田に対し同メディアは、オープン戦でのスタッツを記載。「今春4試合(うち3試合先発)に登板し、0勝2敗、防御率5.68を記録。特にヤンキース戦でのダメージが響いている。ジョージ・M・スタインブレナー・フィールドでの強風の中、初回に3本のホームランを浴び、4回7安打5失点で降板した」と振り返っている。

 だがその上で、「昨年よりも早めに調整を始めたことが奏功し、キャンプに入った段階で仕上がりは良好だった。昨年は球速が90マイル(約145キロ)を下回ることもあったが、今春は安定して92〜93マイル(約148〜150キロ)を計測。特にスプリッターは空振りを奪う決め球として威力を発揮している」などと指摘。球威、変化球のクオリティは増していると説明する。

 加えて、ヒンチ監督も前田の今後の起用について、「もちろん、開幕をブルペンで迎えることになったのは事実だが、シーズン中に先発のチャンスがあるかもしれない」と述べたという。さらに、「マエダが見せた成長には非常に満足しているし、彼の取り組みには感謝している。ブルペンへの配置転換がその努力に悪影響を及ぼさないようにしたいね」として、称える言葉を並べている。

 そして現地時間23日、前田はブレーブスとのゲームで2番手として登板。1イニングを無失点に抑えたことも伝えられている。今季、当面はブルペンからの試合出場となるものの、この日の様にチームの信頼に応え続けていくことで、前田の2025年はより実りの多いものとなるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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