<第97回選抜高校野球大会:健大高崎4-3敦賀気比>◇23日◇2回戦◇甲子園 健大高崎の剛腕・石垣 元気投手(3年)が敦賀気比戦、9回二死から登板し、すべて150キロを突破。平均球速151.4キロと規格外のストレートを投げ込み、岡部 飛雄馬…

<第97回選抜高校野球大会:健大高崎4-3敦賀気比>◇23日◇2回戦◇甲子園

 健大高崎の剛腕・石垣 元気投手(3年)が敦賀気比戦、9回二死から登板し、すべて150キロを突破。平均球速151.4キロと規格外のストレートを投げ込み、岡部 飛雄馬内野手(3年)を打ち取り、準々決勝進出に貢献した。

 まだ全快ではないというが、初戦よりも状態は上がっているという石垣。150キロが出たことについては「アドレナリンが出たと思います」と笑顔を見せた。コントロール重視の投球を心がけたという。正捕手・小堀 弘晴(3年)は「昨年に比べてスピン量も上がって、だいぶ伸びのあるストレートになりました。コントロール重視でも出力が上がっています」と成長を評価。そしてブルペンとしてずっと石垣のボールを受け続けた田上 賢芯捕手(3年)は「前日の練習は立ち投げの練習でも結構投げていましたが、よくはなっていましたが、ここまでではなかったです。ただ今日はキャッチボールから違いましたし、受けていても、かなり強いストレートを投げていて、ほぼ故障前に近い出来でした。とはいえ、150キロ連発は想像できませんでした」とエースの快投に驚いていた。

 マウンドに登ると大歓声が起こり、そして敦賀気比の反撃ムードを断つ剛速球。150キロ以上の球速表示が出るたびにスタンドがどよめく。ついに今年の高校生の主役が甲子園で躍動した。