第97回選抜高校野球大会は23日、第6日の1回戦1試合と2回戦2試合が行われ、花巻東(岩手)と健大高崎(群馬)が8強入りを決め、東海大札幌(北海道)が初戦を突破した。 1回戦最後の対戦となった第1試合は、東海大札幌が日本航空石川(石川)に7…
第97回選抜高校野球大会は23日、第6日の1回戦1試合と2回戦2試合が行われ、花巻東(岩手)と健大高崎(群馬)が8強入りを決め、東海大札幌(北海道)が初戦を突破した。
1回戦最後の対戦となった第1試合は、東海大札幌が日本航空石川(石川)に7対6で9回に逆転勝ち。東海大四時代に準優勝した2015年以来10年ぶりのセンバツ勝利を挙げ、4大会連続の初戦突破を決めた。1点ビハインドの9回。双子の兄・3番の太田 勝心外野手(3年)が四球でつないだ2死一、二塁から、4番の双子の弟、太田 勝馬内野手(3年)が左前へ起死回生の同点打を放って、逆転劇を演出した。
2回戦の第2試合では、花巻東が二松学舎大付(東京)の強力2投手を攻略し、ベスト8一番乗り。2018年以来、7年ぶりとなる8強入りを果たした。ドジャース大谷 翔平投手らの母校・花巻東と、カブス鈴木 誠也外野手の母校・二松学舎大付の対決は、花巻東に軍配が上がった。故障から復帰した主砲、プロ野球・巨人の古城茂幸コーチを父に持つ古城 大翔内野手(2年)が4番に復帰。第1打席で安打を放つと、3回に先制の犠飛。5番に座った赤間 史弥外野手(2年)が適時打で続いて、右のスラッガー2人で試合の主導権を握った。この4、5番の活躍に導かれて、6安打6得点と効率のいい攻めで勝利をつかんだ。
第3試合では、大会連覇を狙う健大高崎が、エース右腕の強烈な守護神ぶりの発揮で、敦賀気比(福井)の猛追を4対3でかわして、2年連続8強入りを決めた。1点リードで迎えた9回2死一塁で故障で登板を控えていた158キロ右腕・石垣 元気投手(3年)が、すべて150キロ台の直球5球で打ち取ってゲームセット。終盤、1点を巡る攻防で息詰まる熱戦は、大会注目右腕の強烈なストッパーぶりで幕を閉じた。
第7日の24日は8強がかかる2回戦3試合が予定されている。