◆大相撲春場所千秋楽(23日・エディオンアリーナ大阪) 大関・大の里(二所ノ関)が3場所ぶりの3度目の優勝を飾った。3敗で並走していた東前頭4枚目・高安(田子ノ浦)が小結・阿炎(錣山)に勝ち、大の里も、大関・琴桜(佐渡ケ嶽)を下し、優勝決定…
◆大相撲春場所千秋楽(23日・エディオンアリーナ大阪)
大関・大の里(二所ノ関)が3場所ぶりの3度目の優勝を飾った。3敗で並走していた東前頭4枚目・高安(田子ノ浦)が小結・阿炎(錣山)に勝ち、大の里も、大関・琴桜(佐渡ケ嶽)を下し、優勝決定戦にもつれこみ、大の里が勝利し賜杯を抱いた。夏場所は綱取りとなる可能性が浮上した。
大の里は立ち合いで力強く当たり、左四つになると持ち前の圧力で休まず前に出て、苦し紛れに繰り出した高安の左下手投げも食らわず、送り出した。
大の里は前に出て圧力をかける取り口で12日目まで2敗を守り、13日目に、関脇・王鵬(大嶽)に負け、高安に1差をつけられたが、14日目に関脇・大栄翔(追手風)に勝ち、高安が敗れたため、3敗で首位に並び、千秋楽を迎えていた。
大の里は2000年6月7日、石川県出身の24歳。日体大時代、学生横綱、アマチュア横綱などのタイトルを獲得。23年夏場所、幕下10枚格付け出しでデビュー。幕下を2場所、十両を2場所で通過し、24年初場所で新入幕。同年夏場所には幕下付け出しから歴代1位のわずか6場所で12勝3敗で初優勝。同年秋場所、13勝2敗で優勝し、大関に昇進した。