◆大相撲春場所千秋楽(23日、エディオンアリーナ大阪) 東十両10枚目・友風(中村)が同5枚目・生田目(二子山)をはたき込んで春場所を3場所連続の7勝8敗で締めた。生田目が横に動くことは想定済みだった。しっかり足を送って右手で首根っこを押さ…
◆大相撲春場所千秋楽(23日、エディオンアリーナ大阪)
東十両10枚目・友風(中村)が同5枚目・生田目(二子山)をはたき込んで春場所を3場所連続の7勝8敗で締めた。生田目が横に動くことは想定済みだった。しっかり足を送って右手で首根っこを押さえる“友風スペシャル”で生田目を土俵にたたきつけた。
9日目までは2勝7敗だったが、10日目から白星を重ね7勝8敗まで星を伸ばした。「今場所はやり切った感がすごくありますね。あの2勝7敗から、負け越しましたけど、7勝8敗まで持ってきた。心一杯、胸一杯です」と笑顔。
師匠の中村親方(元関脇・嘉風)の教えに「負け越した後の相撲が大事」という言葉がある。負け越しに落ち込むことなく師匠の言葉を忠実に実践した。
「自分は中村親方の背中を見て成長させてもらいました。(東幕下筆頭で勝ち越して来場所の新十両が確定している弟弟子の)宮城も自分の背中を見て感じてもらえればと思ってます。来場所、宮城は15日間の戦いになります。もし成績が悪ければ、それは自分と中村親方の責任だと思っています」とキッパリ。
背中で見せた“友風スペシャル”の魂は確実に弟弟子に伝わっている。