◆プロボクシング ▽東洋太平洋バンタム級(53・5キロ以下)王座統一戦12回戦 王者・栗原慶太―暫定王者・ケネス・ラバー(24日、東京・後楽園ホール) 東洋太平洋バンタム級王者・栗原慶太(一力)が24日、東京・後楽園ホールで暫定王者・ケネス…
◆プロボクシング ▽東洋太平洋バンタム級(53・5キロ以下)王座統一戦12回戦 王者・栗原慶太―暫定王者・ケネス・ラバー(24日、東京・後楽園ホール)
東洋太平洋バンタム級王者・栗原慶太(一力)が24日、東京・後楽園ホールで暫定王者・ケネス・ラバー(フィリピン)との王座統一戦を闘う。23日は都内で前日計量が行われ、栗原が53・4キロ、ラバーは52・9キロでともに一発パスした。
WBC12位の栗原は、昨年7月のノンタイトル8回戦では苦戦の末、2―1の判定で辛勝。試合後は引退もほのめかしたが、半月ほどで現役続行を決意した。「今回の試合を切り抜けたら、殻を破って進化できるなと思う。一皮むける、一番の原因になりそうだなと思う。この試合で自信を取り戻して、またもまっすぐ走っていけるきっかけにしたい」とさらなる飛躍につなげる覚悟だ。
前回の試合後、新たにメンタルトレーニングに取り組んだ。「試合中に起きやすい感情を鎮めるためにどういう対処をするのか、あらかじめ準備することなどを教わった。スパーリング中にもそれをしていくと、無意識にできるようになってくる。前回の試合からすごいメンタル面の成長を感じる」
バンタム級は主要4団体の世界王座を日本人選手が独占。WBOアジアパシフィック王者・那須川天心(帝拳)、元WBA王者・井上拓真(大橋)、元WBC王者・比嘉大吾(志成)、日本王者・増田陸(帝拳)ら世界ランカーも多数控えるが「周りを意識せず、自分自身がどういう試合ができるか、強い相手にに勝てるか、というところに集中できている」という。
ラバーは昨年12月にデカナルド闘凜生(六島)に初回KO勝ちしている無敗のサウスポー。「チャンスがあれば1ラウンドからいこうと思ってます」。進化を証明し、バンタム級の世界戦線に名乗りを上げる。
戦績は栗原が28戦19勝(16KO)8敗1分け、ラバーが13戦13勝(8KO)。