今春に新規開業した柄崎将寿調教師(42)=美浦=が、3月23日の中山3R・3歳未勝利(ダート1800メートル=14頭立て)に出走させたメモリアカフェ(牝、父ナダル)が1着となり、デビュー4戦目で待望のJRA初勝利を挙げた。 大外の14番枠…
今春に新規開業した柄崎将寿調教師(42)=美浦=が、3月23日の中山3R・3歳未勝利(ダート1800メートル=14頭立て)に出走させたメモリアカフェ(牝、父ナダル)が1着となり、デビュー4戦目で待望のJRA初勝利を挙げた。
大外の14番枠からスタートを決めて、そのまま流れに乗って4番手へ。直線の入り口で前をとらえると、すぐにゲンパチルーナを競り落として、みるみるうちにリードを広げて7馬身差の圧勝劇だった。
単勝1・6倍の圧倒的な人気に応えて、柄崎師は「これだけ人気になっていて、うれしいというより、ホッとしています。ゆっくり寝られそうです(笑い)」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
この日は騎手時代の師匠である尾形充弘元調教師(77)が初めて応援に駆けつけてくれて、その家族とともに喜びを分かち合えた。柄崎調教師は「僕という人間をつくってくれた恩師。たまたまこういう(チャンスの大きい)馬が出走するので、自分から連絡したら来てくださいました。一生忘れられない勝利になりました」と感慨もひとしお。
自身が騎手時代に初騎乗した馬はカリーノカフェで、くしくも調教師としての初勝利が“カフェ軍団”という巡り合わせもあった。指揮官は「(西川光一)オーナーも先代(西川清氏)の時から目をかけていただいて、また素晴らしい馬で初勝利を挙げることができて、本当にオーナーには感謝しています」と、胸を熱くさせていた。