「オープン戦、ソフトバンク1-2広島」(22日、みずほペイペイドーム) 変幻自在な投球術で的を絞らせない。のらりくらりとアウトを積み重ね、役目を全うした。先発した広島・鈴木健矢投手(27)は2回無安打無失点。オープン戦は計7回2安打無失点…
「オープン戦、ソフトバンク1-2広島」(22日、みずほペイペイドーム)
変幻自在な投球術で的を絞らせない。のらりくらりとアウトを積み重ね、役目を全うした。先発した広島・鈴木健矢投手(27)は2回無安打無失点。オープン戦は計7回2安打無失点、防御率0・00でフィニッシュしたサブマリンは「走者を出しても粘りながら投げられている」と爽やかに笑った。
初回は三者凡退。二回2死から「神経質になってしまった」と3四死球で満塁とするも、「開き直ってゾーンで攻めよう」と牧原大を一ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
オープン戦5試合目の登板で初先発。調整は「難しい部分もある」とした上で「先発だから何か変えるのではなく、普段通りを心がけている」と、変わらぬスタイルで結果を残した。先発と中継ぎをこなす“便利屋”としての期待が高まる中、「僕にしかできない強み。チームが必要としてくれるなら喜んで投げたい」とフル回転を誓う。
試合後、新井監督は「すごくいいものを見せてくれた。これはもう(開幕)ブルペンに入ってくる」と開幕直後は、リリーフとして起用していくことを明言。「いろんな選択肢があるので、ありがたい投手。ナイスピッチング」と賛辞を惜しまなかった。
24年12月の現役ドラフトで日本ハムから加入した新戦力は、すでにチームにとって欠かせぬ存在となりつつある。「いろんな期待に応えられるように調整したい。カープの優勝に貢献できるように」。唯一無二のスタイルでセ・リーグ打者陣を翻弄(ほんろう)していく。