◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 2日目(22日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)◇晴れ(観衆6503人)初日「73」と出遅れた今週、2日目も序盤からつまづいた。河本結は2番でティショットを…

◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 2日目(22日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)◇晴れ(観衆6503人)
初日「73」と出遅れた今週、2日目も序盤からつまづいた。河本結は2番でティショットをバンカーに入れ、8Iで出したが3打目は硬く仕上がったグリーンからこぼれて4オン2パット。ダブルボギーにも、「気持ちは折れなかった」と落ち込んでいるヒマはない。
5月29日に開幕する海外メジャー「全米女子オープン」(ウィスコンシン州・エリンヒルズ)出場圏内まで、世界ランキングを「あと2つ」上げなければならない。

今週終了後か、「Sky RKBレディス」(5月16日~18日・福岡雷山GC)終了後の世界ランクで75位以内に入れば、全米女子に出場できる。現在河本は77位。「去年より成長した自分で行きたいし、成長していると思うので試したい」。昨年の全米女子を39位で終えた3カ月後に、国内ツアー「NEC軽井沢72」で5年ぶりの復活優勝。確実に成長したと実感できる今年、海外メジャー挑戦へのモチベーションは高い。

2週前の今季開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は15位と上々のシーズンイン。今週の出遅れは、試合が無かった前週に原因があった。「時間の使いかたが分からなくて」と練習に打ち込んだことが裏目に出た。「練習しすぎて、スイングを意識してしまう。わたしは球筋や風との“当たり感”、イメージや雰囲気を意識しないと打てない」と、スイングに意識が向きすぎると不調になる“悪いクセ”が出てしまった。

流れが変わったのはこの日2番でのダブルボギー。「あ、スイングのことを考えちゃっているな」と冷静になった。4番(パー5)、6番(パー3)はショットで2mにつけてバーディを奪い、後半13番、14番は5mのバーディパットを決め切った。「71」で回って通算イーブンパー15位に浮上。「今週はアメリカツアーの選手が帰って来ている。日本にいる身として、“自分も負けていられないぞ”っていう思いになる」。米ツアーからスポット参戦する吉田優利や渋野日向子、勝みなみらの活躍もやる気に火をつけた。
自分も2019年末のQスクール(最終予選会)を突破して挑戦した米ツアーだが、21年5月に撤退を表明。いまは「日本で一番になる」ことを目標に決めている。「いつか海外メジャーで勝ちたいので、まずは日本一にならないと」。海の向こうで活躍するためにも、日本で結果を残して全米女子オープンの出場権をつかみたい。(千葉県野田市/谷口愛純)