◆第39回ファルコンS・G3(3月22日、中京競馬場・芝1400メートル、良) 中京で行われた第39回ファルコンS・G3はヤンキーバローズが、重賞初制覇を決めた。 自分との闘いに打ち勝った。岩田望とヤンキーバローズは中団の内ラチ沿いを追走。…
◆第39回ファルコンS・G3(3月22日、中京競馬場・芝1400メートル、良)
中京で行われた第39回ファルコンS・G3はヤンキーバローズが、重賞初制覇を決めた。
自分との闘いに打ち勝った。岩田望とヤンキーバローズは中団の内ラチ沿いを追走。必死に人馬のリズムを合わせようとしていた。直線で馬群の間に進路を見つけると、岩田望が激しいアクションで鼓舞。追うごとに力強さの増す末脚で先頭に立ち、4着まで首、首、首差の激戦を制した。
今年初戦でつかんだ重賞初タイトル。調教で感触をつかんでいた初コンビの岩田望は「かかりながらでも勝ち切ってくれましたが、もっとコントロールが利けば、すごいパフォーマンスができます」と冷静に分析した。
昨年の2歳女王アルマヴェローチェと同じ上村調教師とのコンビ。トレーナーは「ジョッキーがうまく乗ってくれました」とたたえた。今後はNHKマイルC・G1(5月11日、東京)に直行予定。「折り合い重視なら1600メートルはもちますが、勝つならポジションを取りにいかないといけませんから」と岩田望が課題を口にするのは、さらなる高みを見据えるからこそ。大一番まで、進化を遂げる時間は十分にある。(山本 武志)
◆ヤンキーバローズ 父エピファネイア、母キャンディバローズ(父ディープインパクト)。栗東・上村洋行厩舎所属の牡3歳。北海道浦河町・富田牧場の生産。通算成績5戦2勝。総獲得賞金6751万4000円。重賞初勝利。馬主は猪熊広次氏。