◆ラグビー▽リーグワン2部第9節 花園50―8釜石(22日・花園ラグビー場) 1年での1部復帰を目指す花園(旧近鉄)が、待望の今季ホーム初勝利をかみしめた。釜石から取りに取って、ともに今季最多の8トライ、50得点。本拠4戦目でようやく、花園…

◆ラグビー▽リーグワン2部第9節 花園50―8釜石(22日・花園ラグビー場)

 1年での1部復帰を目指す花園(旧近鉄)が、待望の今季ホーム初勝利をかみしめた。釜石から取りに取って、ともに今季最多の8トライ、50得点。本拠4戦目でようやく、花園で勝てない呪縛から解き放たれた。元日本代表監督で就任2季目の向井昭吾ヘッドコーチ(63)は「必ず勝つという強い気持ちで戦った」とホッ。3トライの元U20オーストラリア代表、フランカーのパトリック・タファ主将(25)も「家族や友人に恩返しできた」と笑顔だ。

 前半は12―8と苦戦したものの、後半に攻撃のテンポを上げた。3分、タファがモールからトライを決めてハットトリック。元オーストラリア代表SHウィル・ゲニア(37)、WTB木村朋也(26)らもトライラインを越えた。チーム最多、リーグ2位タイ7トライの木村は「これまでホームで緩みがあったかも」と反省し、「トライ数よりチームの昇格」と強調した。

 開幕3戦で2敗1分けと出遅れたが、その後6戦で5勝1敗と挽回。2連勝で入替戦出場圏の暫定2位に浮上した。「ここが目標ではない」と向井ヘッド。“近鉄特急”が、さらに加速する。(田村 龍一)