◆卓球 ▽ノジマTリーグ・プレーオフ 第1日(22日、東京・代々木第二体育館) 男子のプレーオフ準決勝が東京・代々木第2体育館で行われ、レギュラーシーズン(RS)2位の彩たまが、同3位の岡山に3―2で競り勝ち、悲願の初優勝に王手をかけた。R…

◆卓球 ▽ノジマTリーグ・プレーオフ 第1日(22日、東京・代々木第二体育館)

 男子のプレーオフ準決勝が東京・代々木第2体育館で行われ、レギュラーシーズン(RS)2位の彩たまが、同3位の岡山に3―2で競り勝ち、悲願の初優勝に王手をかけた。RSの上位2チームで決勝を行った21~22年シーズン以来の進出となった。1勝1敗で迎えた第3試合で宇田幸矢(23)が谷垣佑真(21)をフルゲームで、延長の1ゲームのビクトリーマッチでは吉山僚一(20)に競り勝ち、計2勝で貢献した。23日の決勝はRS1位の琉球と対戦する。

 延長のビクトリーマッチ。宇田はコートで体を動かすと異変が走った。右太ももがつった。ゲームが進行し、左足も痛めた。それでも8―8から思い切って回り込むフォアハンドを浴びせて流れを引き寄せた。勝利を決めると床の上に大の字で寝そべった。「両足をつって回り込めるか不安はあった。最後は決め切れてうれしい」と安堵(ど)した。

 大接戦となった。会場の高まる熱気を感じた宇田は第3試合で登場。第1ゲームを15―17で失ったが、集中力を切らさずに逆転勝利。20年全日本選手権王者が計2勝の貫禄だ。今季中の1月に丹羽孝希(30)がオンラインカジノで賭けをして契約解除。準決勝の出場4人中3人が10~20代の若手で挑んだ岡山を振り切った。

 初制覇へ、決勝は五輪メダリストの張本智和(21)、吉村真晴(31)らを擁する琉球に挑む。宇田は「今季のチームは勝負強い」と先頭で引っ張る。(宮下 京香)