東京での開幕シリーズを欠場したフリーマン。(C)Getty Images あらゆるハイライトを生み、活況を呈したドジャースとカブスによるMLB開幕シリーズ。東京ドームで実現した2戦は、いずれも4万人を超える計8万4042人を動員するなど大き…

東京での開幕シリーズを欠場したフリーマン。(C)Getty Images
あらゆるハイライトを生み、活況を呈したドジャースとカブスによるMLB開幕シリーズ。東京ドームで実現した2戦は、いずれも4万人を超える計8万4042人を動員するなど大きな話題となった。
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日本列島を熱狂させた戦いの中、出場機会を与えられなかったのは、ドジャースの主砲フレディ・フリーマンだ。遠征メンバーとして帯同し、巨人と阪神とのプレシーズンゲームには「3番・一塁」としてスタメン出場していた35歳だが、18日と19日に行われたカブスとの2連戦は「肋骨の違和感」のために全休。公式戦は未出場のまま帰国していた。
もっとも、当人は開幕シリーズに出場する意欲に満ちていた。舞台裏での詳報を伝えたドジャースの専門メディア『Dodgers Nation』によれば、フリーマンは2戦目が行われた19日に東京ドームに早めに到着。球団関係者と状態を確かめた上で「チームが勝つために出場する意思があった」という。
しかし、デーブ・ロバーツ監督がこれに反対。スタメンから外す決断は揺るがなかった。
同メディアの取材に応じたロバーツ監督は「彼はいつものように一生懸命に出場できると働きかけてきた」と強調。「彼は毎日プレーをしたがっている。あの日も日本でプレーをする準備はしていたが、最終的には私とトレーニングスタッフに譲歩した。我々は彼を危険に晒すには早すぎると判断した」と告白した。昨年に肋骨骨折を負いながらポストシーズンを戦い抜いたベテランは無理を厭わない。それだけに首脳陣としてコンディションを最優先に考慮しての決断だった。
そうした配慮もあって、すでに回復の兆しは見えている。「ロサンゼルスでの再検査を受ける前に悪化させる必要はなかった」と指摘した同メディアによれば、フリーマンは現地時間3月27日に行われるタイガースとの本拠地開幕戦に照準を合わせており、本格復帰に向けたプロセスを順調に進めているという。
惜しくも日本では本領を発揮しきれなかったフリーマン。ただ、時期的にも無理は禁物。本人のはやる気持ちを抑えたドジャース首脳陣の判断は見事だった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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