「大相撲春場所・14日目」(22日、エディオンアリーナ大阪) 悲願の初優勝に挑む元大関の平幕高安が美ノ海に寄り切られ、痛恨の3敗目。関脇大栄翔を押し出した大関大の里と賜杯争いでトップに並ばれ、4敗の平幕美ノ海、時疾風、新入幕の安青錦に優勝…
「大相撲春場所・14日目」(22日、エディオンアリーナ大阪)
悲願の初優勝に挑む元大関の平幕高安が美ノ海に寄り切られ、痛恨の3敗目。関脇大栄翔を押し出した大関大の里と賜杯争いでトップに並ばれ、4敗の平幕美ノ海、時疾風、新入幕の安青錦に優勝の可能性が残った。デイリースポーツ評論家で元横綱武蔵丸の武蔵川親方は高安の相撲内容について「中途半端」と厳しく指摘した。
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高安はもったいなかったな。右から、かち上げで強く当たって、突き放して前に出てはいるんだ。でも、やっぱり、その後で、はたくか、引き落としのタイミングを見て、言葉は悪いけれど、すぐに楽をして勝とうとしているから、相手に圧力がかかっていないんだよ。
中途半端なんだ。13日目の若元春戦みたいに、何があっても絶対に引かない、最後まで突き押しで攻め切る、そういう気持ちが、きょうはなかった。厳しく言うよ。メンタルを含めて、こういうへんが、今まで5回も6回も惜しいところまでいっても優勝できなかった原因じゃないかな。
ただ、もう気持ちを切り替えることだよ。千秋楽はもう優勝争いとか決定戦とか何も考えずに、自分の相撲を全部出し切ること。それだけを考えていってほしいね。