「大相撲春場所・14日目」(22日、エディオンアリーナ大阪) 大の里が大関昇進後初優勝に近づいた。高安が痛い星を落とす中、大栄翔に激しく当たり、圧力を緩めず押し出してトップに並んだ。 前日に王鵬に屈した際は「来場所につなげる成績を残したい…
「大相撲春場所・14日目」(22日、エディオンアリーナ大阪)
大の里が大関昇進後初優勝に近づいた。高安が痛い星を落とす中、大栄翔に激しく当たり、圧力を緩めず押し出してトップに並んだ。
前日に王鵬に屈した際は「来場所につなげる成績を残したい。あと2日頑張る」と自身を責めるように言い、優勝の可能性を指摘されても「いやいや、ないです。来場所に向けて頑張るだけ」と語っていた。
この日も「(前日は)良くない相撲を取ったので、切り替えて来場所に向けてしっかり成績を残していく」と言及。高安に並んだことにも「何も気にしていない。(王鵬戦で)負けた分スッキリしたので、切り替えて頑張ります」と賜杯への関心のなさを口にした。
師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「いい立ち合いだったと思います」と評価。現役時代は弟弟子として共闘した高安、弟子の大の里との優勝争いには「それは自然と決まること」と語った。
大の里が賜杯への意識を見せない中、29年ぶりに5人による優勝決定戦の可能性が浮上。当時は横綱、3大関、関脇の陣容。今回は平幕4人に対する大関として、番付の重みを見せたいところだ。