「オープン戦、阪神3-3オリックス」(22日、京セラドーム大阪) 開幕ローテ入りが確実な先発の阪神・富田蓮投手(23)は5回7安打3失点。デイリースポーツ評論家・岡義朗氏(71)は投球以外の点で浮き彫りになった課題を指摘した。 ◇ ◇…
「オープン戦、阪神3-3オリックス」(22日、京セラドーム大阪)
開幕ローテ入りが確実な先発の阪神・富田蓮投手(23)は5回7安打3失点。デイリースポーツ評論家・岡義朗氏(71)は投球以外の点で浮き彫りになった課題を指摘した。
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開幕2戦目の先発が濃厚な富田は5回3失点でまずまずの内容だったが、投球以外の面でも修正すべき点があった。二回の送りバント失敗だ。バットにかすりもせずに3球とも空振りに終わった。明らかに練習不足だし、バントをするための基本ができていない。これまで中継ぎでやってきたから、バントへの意識や練習する機会もほとんどなかったのだろう。また、三回の守りではバントを処理をした際に一塁への送球が左にそれ、悪送球になりかけた。
これから先発でやっていこうと思うのなら、特にバントと走塁の練習はしっかりやっていかないといけない。送りバントを決めたり、塁に出た時に走者として正しい状況判断ができれば、自身を助けることにもなる。しかし、それができないとなると、好投していても早い回で代打を送られるケースが出てくるだろうし、そうなると中継ぎ陣にもしわ寄せが来る。ミスすることで試合の流れが変わったり、チーム全体の士気に水を差したりすることもある。「たかがバント失敗」では済まされないということだ。
チームとしても、初回に中野がエンドランのサインにファウルを打って一発で決められなかった。七回には木浪も送りバントを失敗した。エンドランやバントは地味なプレーだが、その成否はゲーム展開に大きな影響を与えることが多い。開幕が迫る中、選手個々の最終調整とともに、チームプレーの再確認と修正も重要な作業といえる。