「オープン戦、日本ハム3-3ヤクルト」(22日、エスコンフィールド) 日本ハム・新庄剛志監督(53)の“予言”が的中した。シーソーゲームで一度は再逆転を許しながら、追いついてのドロー。「昨日引き分けって言ったでしょ」と少しおどけて笑いを誘…
「オープン戦、日本ハム3-3ヤクルト」(22日、エスコンフィールド)
日本ハム・新庄剛志監督(53)の“予言”が的中した。シーソーゲームで一度は再逆転を許しながら、追いついてのドロー。「昨日引き分けって言ったでしょ」と少しおどけて笑いを誘った。試合終了から約3時間後に西武が敗戦。就任4年目で自身初となるオープン戦1位が決まった。
強さの要因は、日替わりヒーローとここぞの一発だ。1点を追う六回。2死一、二塁から代打・今川の中前適時打に敵失が絡んで一度は逆転。再び1点を追う展開となった八回には、レイエスが2試合連発となる中越えソロを放り込んで同点とした。オープン戦14本塁打はロッテに4本差をつけて12球団で断トツ。レイエス、清宮幸が3発ずつ、マルティネスと万波が2発ずつ放っている。指揮官が「強力打線」と話していた重量型オーダーも組める面々がそろっている。
激烈な開幕1軍やレギュラー争いも、選手たちのパフォーマンスを高めている。外野の定位置獲得に燃える今川は「オープン戦の優勝がかかっていたので、日本シリーズ第7戦だと思って打席に入りました」と適時打にコメント。「ずっと試合に出続けるために、毎日結果を残すしかない。死にもの狂いで食らいつきます」と気を緩めなかった。代打では売りの長打ではなく、適時打狙いの打撃を徹底。誰もがサバイバルに生き残るため、求められる役割を理解して実行する姿勢が、勝敗は二の次のオープン戦でも結果的にチーム成績につながっている。
日本ハムのオープン戦1位は2010年以来15年ぶり。西武の結果が出る前に帰路についた新庄監督は「もうそれいいって、どうでも。シーズンなら大騒ぎですけど」と笑い飛ばした。本番はあくまでシーズン。ただ、9年ぶりの優勝&日本一を狙える戦力であることは、もう誰も疑わない。