ポスティングで3投手が移籍…佐々木以外はマイナーから這い上がり 2025年メジャーリーグは、東京ドームで行われた18日のカブス-ドジャースの「MLB Tokyo Series presented by Guggenheim」で…
ポスティングで3投手が移籍…佐々木以外はマイナーから這い上がり
2025年メジャーリーグは、東京ドームで行われた18日のカブス-ドジャースの「MLB Tokyo Series presented by Guggenheim」で幕を明けた。第2戦には佐々木朗希投手がメジャーデビューを飾り、3回1失点で勝利に貢献。今季はNPBから佐々木を含めて4選手が海を渡ったが、本国開幕を1週間前に控え、立ち位置は大きく異なる状況から始まりそうだ。
佐々木はロッテからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指した。20球団による大争奪戦の末、ドジャースに契約金650万ドル(約9億7000万円)でマイナー契約を結んだ。昨オフのFA市場ではフアン・ソト外野手(現メッツ)に次ぐ評価を受け、MLB公式サイトをはじめとした主要媒体の有望株ランキングでは堂々の全体1位に選ばれている。
一時は出力が上がらず不安視されたものの、オープン戦では2試合(7回)を投げて無失点、7奪三振3四球をマーク。開幕第2戦の19日に初登板を果たし、初球に100.5マイル(約162キロ)を記録するなどエンジン全開で不安を一蹴した。「反省点もあったんですけど、なんとか自分らしく投げることができてよかったなと思います」と振り返り、今後に期待が高まる登板だった。
自身3度目のセ・リーグMVPを手にし、満を持して移籍したのが菅野智之投手。オリオールズと1年1300万ドル(約19億4000万円)の契約を結び、オープン戦は4試合連続無失点の好スタートを切った。20日(日本時間21日)のヤンキース戦は4回2/3を投げて6安打5失点で初黒星を喫したものの、先発ローテーション入りは“内定”。米老舗スポーツメディア「スポーツ・イラストレイテッド」が隠れ新人王候補に挙げており、35歳の挑戦に注目だ。
一方で大苦戦しているのが、フィリーズの青柳晃洋投手とナショナルズの小笠原慎之介投手だ。31歳の青柳は阪神からポスティングシステムを利用して、マイナー契約で昨季のナ・リーグ東地区王者に入団。スプリングトレーニングに招待選手として参加していたが、4試合で防御率12.00と結果を残せず、15日にマイナー行きを告げられていた。
同じく中日からポスティングシステムでナショナルズに移籍した小笠原は、2年350万ドル(約5億2000万円)のメジャー契約を手にした。オープン戦では1戦目こそ1回無失点だったが、以降は4戦連続で複数失点。20日(同21日)のメッツ戦では3回2/3を投げて被安打8、3四球8失点、4奪三振の内容で、翌21日(同22日)にマイナー降格が発表された。
マイナースタートでも、選手の移り変わりが激しいメジャーリーグではチャンスも巡ってくる可能性は十分にある。果たして、日本でも活躍4投手は新天地でその真価を発揮できるだろうか。(Full-Count編集部)