◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 2日目(22日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)◇晴れ(観衆6503人)「やったー、あしたもあるよ」。そう明るく話しながら、プレー中に予選通過ラインを気にし…

ダボにマケズこの笑顔

◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 2日目(22日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)◇晴れ(観衆6503人)

「やったー、あしたもあるよ」。そう明るく話しながら、プレー中に予選通過ラインを気にしたことはなかった。渋野日向子はダブルボギー発進から4バーディ、2ボギー1ダブルボギー「72」とイーブンまで引き戻し、通算2アンダー6位。「この大会をすごく楽しみにしていましたし、色々やってきたことを無駄にしたくないって、より一層大会が始まる前に思っていました」と強い気持ちで最終日に入る。

初日4位と好スタートを切ったが、「わたしは何かしら“やらかす”タイプなので」と心配していたとおり、朝イチのティショットからトラブルだった。「“フガフガ”するなと思ったので、全力で脱力で打とうと思った」と力を抜いたティショットが大きく右に曲がって林の中へ。「あれより右に行く人、いないでしょ」と球を見送りながら苦笑が漏れた。2打目が出すだけで4オン2パットのダブルボギーを叩いたが、「ダボだったから、開き直れたかも」と悪い流れは引きずらなかった。

12番のトラブルショット

3番で10mをねじ込みこの日最初のバーディ。「危なかった、グリーン出ていましたよ」と、強気のパットがカップインした瞬間は驚いたように笑顔が出た。ショットが右に行く傾向が出ながらも、5番はミドルパットを入れてパーセーブ。6番(パー3)では5m弱を入れてダブルボギーを帳消しにした。

ショットの不調よりも自信が上回る

「ひどいショットばかりだった」と振り返ったが、後半のボギーは11番(パー3)だけ。17番で3mにつけて4つ目のバーディを奪い、トゥデイイーブンパーまで引き戻した。「ダボを打ったけど、あまりカットのことは考えていなかったので、珍しいなと。しっかり上を見られていた感じはあった」と上位を目指す気持ちは途切れなかった。

あすは10打差を追いかける

追いかけるトップに立つのは、同じ米ツアーメンバーとして戦う吉田優利。この日に「64」をマークして通算12アンダーの独走状態。「やばいでしょ、考えられない」と驚いたが、「優利ちゃんがゾーンに入ったときの怖さってすごいので、やっぱりレベルが高い」と2歳下の戦友の強さはわかっている。「とりあえず、ゴルフは何が起こるかわからない。上を目指します」と、あすは10打差を追いかける。(千葉県野田市/谷口愛純)