◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 2日目(22日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)◇晴れ(観衆6503人)「やばいでしょ、考えられない」と1組前でプレーしていた渋野日向子が驚いたが、誰もがそ…

「結果を求めない」ことを米ツアーで学んだ

◇国内女子◇Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント 2日目(22日)◇紫CC すみれC(千葉)◇6668yd(パー72)◇晴れ(観衆6503人)

「やばいでしょ、考えられない」と1組前でプレーしていた渋野日向子が驚いたが、誰もがそう思ったに違いない。吉田優利がボギーなしの8バーディ「64」をマークして、通算12アンダーで単独首位に浮上。2位に8打差をつける独走で、2023年「ワールドレディスサロンパスカップ」以来の4勝目に近づいた。

「64」で独走

「64」はパー72における自己ベスト。吉田はとにかく「いいプレーがしたい、納得できるゴルフがしたい」と考えていた。「結果を求めなくても、ついてくる」。そう思うようになったのは、米ツアーで戦った昨年の経験から。Qスクール(最終予選会)を経て米ツアーを主戦場とした昨年は、16試合に出て予選通過は7試合のみ。年間ポイントレース(CMEグローブポイント)は102位と上位80までのシード獲得に届かず、今季は再びQスクールから出場権を勝ち取った。「CMEランキングとかリランキングとか、結果を求めないといけない中で、自分のゴルフをするのがすごく苦しかった」と振り返る。

米国で学んだことが生きている

精神的に厳しい状態にいながらも、米ツアーで学んだことは多い。芝質や気候が毎週異なる中でのプレーは、特にマネジメント部分で経験値として生きている。

今週は2オンが狙えるパー5でも、「行きたい気持ちを殺しながらプレーするっていうのも、いままでできなかった」とセーフティに。「ここはキャリーの計算が一番大事。全部が全部受けグリーンじゃないので」とグリーンを外したホールでもピンチを感じさせず、ボギーは打たない。1番はグリーン外からパターで、3番、14番は58度で10yd前後を直接入れて、3度のチップインバーディも奪った。

久々に大観客の前でプレー

「本当に(結果が)良くなかったとはいえ、絶対に行ってよかった」と、米ツアーで苦戦した1年が今週につながった。「8打差はありますけど、どの選手が私みたいなプレーをするかわからないので」と気を引き締める。「気持ちよくゴルフがしたいというのが、一番」と、あすも自分のプレーに集中する。(千葉県野田市/谷口愛純)